J2新スタジアムに敵サポーターも高揚 記念すべき“こけら落とし”、場外に響く大声援
長崎は10月6日、ピーススタジアムで初のゲームを行う
V・ファーレン長崎は10月6日、本日こけら落としとなるピーススタジアムでJ2第34節大分トリニータ戦を迎える。
試合の1時間前にはすでに両チームのサポーターが笑顔とともに席を埋め始めたなか、スタンド外では記念すべき日を迎える長崎を打倒すべく、大分ユニフォームの波も広がっていた。
サッカースタジアムを中心にアリーナ・ホテル・商業施設・オフィスなどの複合施設を民間主導で開発するプロジェクト「長崎スタジアムシティ」。その中心となるピーススタジアムは、一足先にお披露目を迎えた。
イベントとしてピッチ空中を滑空するジップラインが行われ観客を盛り上げる。フードコートは人の波でごった返し、晴天のスタジアムは最高の瞬間を待っていた。午後2時キックオフの試合を前に、両チームサポーターは初めての場所に戸惑い、高揚感を見せながら入場列に並ぶ。現在J2リーグ3位と昇格を十分狙える位置にいるホーム長崎は、価値のある勝利に向けて準備万端だ。
それでも新スタジアムに足を踏み入れた大分も負けてはいない。17位と低迷するが、ここに来てサポーターの熱量は最高潮に達している。スタンドの外、入場待機列を進み階段を上がった先。スタジアム外にも響く大声援が大分選手たちに届けられる。“ホームチームの好き勝手にさせない”という強い思いがひしひしと伝わってきた。
ピッチから観客スタンドまでの距離も最短約5メートル。施設としてこれまでの日本にない大きな新スタジアムで、決戦のキックオフが迫っている。(FOOTBALL ZONE編集部・金子拳也 / Kenya Kaneko)