クリスタル・パレス戦に途中出場した遠藤航(中央)【写真:ロイター】

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クリスタル・パレス戦終盤の好プレーが現地で話題に

 イングランド1部リバプールは現地時間10月5日、プレミアリーグ第7節のクリスタル・パレス戦(アウェー)で1-0の勝利を収め、3連勝を飾った。

 アルネ・スロット監督体制下で出番を減らしている日本代表MF遠藤航は、後半44分から途中出場したなか、その直後に見せたワンプレーが現地で注目を浴びている。

 31歳の遠藤は今季、スロット監督の下ではオランダ代表MFライアン・フラーフェンベルフが台頭していることもあって、ベンチを温める時間が長くなっている。クリスタル・パレス戦では後半44分からピッチに立ち、リーグ戦5試合ぶりの出番を得たものの、プレータイムはアディショナルタイムを含め、およそ7分と限られた。

 それでもピッチに立った直後の後半45分、敵陣で見せたあるワンプレーが話題に。ルーズボールに対し、相手ペナルティーエリア付近まで飛び出すと鋭いスライディングで奪い取り相手の攻撃の目を摘む。この流れでゴールこそ生まれなかったものの、相手のカウンターアタックのチャンスを阻止する見事な働きぶりだった。

 リバプール専門メディア「Liverpool.com」は「リバプールが勝利を収めるうえで、遠藤航は期待以上の活躍を見せた」と一連のプレーに目を向け「遠藤はウィル・ヒューズに強烈だがフェアなスライディングタックルをし、パレスのMFがカウンターアタックのきっかけを作ろうとした時、チームメイトのライアン・フラーフェンベルフから拍手喝采を浴びた」と味方の反応にも言及しながらそのプレーを称えている。

 英メディア「This is Anfield」によれば、試合後の記者会見でスロット監督は「ワタを見てほしい。オン・ザ・ボールだけでなく、セカンドボールを奪うプレーも素晴らしかった。わずか7分のプレーで素晴らしいインパクトを残した」と名指しで絶賛。チーム内での序列は依然として厳しいままだが、指揮官からの評価アップにつながり得るワンプレーだったとも言えそうだ。(FOOTBALL ZONE編集部)