長谷川唯は「自分を犠牲に」 マンC掌握、“唯一無二”の存在へ変貌…監督絶賛「世界最高」
テイラー監督が長谷川のポジション変更、その後の適応を評価
イングランド女子1部マンチェスター・シティ・ウィメンズFCのギャレス・テイラー監督がなでしこジャパン(女子日本代表)MF長谷川唯を世界最高のホールディングMF(守備的MF)として称賛している。
日本代表の中心として今夏のパリ五輪にも出場していた長谷川は2022年にウェストハムからシティに移籍。中盤の要として昨季はリーグ戦全試合に先発出場した。2024年度のバロンドール候補者にもノミネートされ、その活躍はクラブ公式サイトで「優れたエンジンルームのオペレーターとしての地位を確立した」と評されている。
シティ女子チームを率いるテイラー監督は現地時間10月4日の記者会見で、6番の守備的MFとして成長を続ける長谷川について「彼女はスペシャリストのミッドフィールダーだ」と称賛を送っていた。
「世界最高の選手について話す時には、そこには攻撃的な選手が含まれるが、私たちがユイに期待しているのはそれとは異なる。ホールディングMFとして話すなら、彼女はそこに(世界最高の選手)に含まれるだろう。ここへ来た時、我々は彼女のポジションを6番に変えた。時間は掛かったが、彼女はそれに適応した。より前目のポジションでプレーしていた時よりも、どれほど自分を犠牲にするようになったかを証明している。初めは(攻撃的MF)に戻りたがっていたが、今は彼女も世界最高のホールディングMFの一人として評価されていることに満足している」
テイラー監督はさらに「ボールを持っている時もそうでない時も、我々がどのようにプレーするのか考えるうえで彼女は重要な存在」とチームに与える影響力の大きさを強調。そして「彼女はとても聡明で、日本人のチームメートが周りにいることもプラスになっている」と今季からチームに加入したDF清水梨紗、FW藤野あおば、GK山下杏也加ら同胞の存在も長谷川の活躍を支える要素になっていると語っていた。(FOOTBALL ZONE編集部)