強風で倒れた看板=2024年10月3日、高雄市小港区

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(台北中央社)台風18号は3日午後、南部・高雄市に上陸し、ゆっくりとした速度で北上している。中央災害対策センターが各省庁からの報告をまとめた情報によれば3日午後7時半までに、台風の影響で2人が死亡、490人がけがをし、1人が行方不明になっている。土砂災害や停電なども発生している。

東部・台東県では9月30日にトラックを運転中、落石に衝突した60代の男性が、搬送先の病院で10月2日に死亡した。内臓の損傷が死因だという。花蓮県では70歳くらいの男性が1日、自宅で木の枝を切っていた際に高所から転落し、搬送先で2日に死亡した。

中部・雲林県では1日午後、海に転落した人が1人いると目撃者から消防に通報があった。転落したのは外国人労働者とみられる。3日は風と波が強いため、捜索は一時中断されている。一方、2日に花蓮県で川に流された人がいるとの通報があったが、後に誤報だと判明した。

街路樹や建物、看板、インフラ設備への被害、土砂災害などの報告は全国で5451件に上った。また土砂災害は全国で112件報告された。

停電は全国の34万4606戸で発生。南部の高雄市や屏東県を中心とした15万9841戸が依然として復旧していない。

(劉建邦/編集:田中宏樹)