https://youtu.be/84PGKvnTYHc?si=_BL4-8dMfXAbogxK

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『グレイテスト・ショーマン』(2017)で世界中を感動の渦に巻き込んだマイケル・グレイシーが監督を務め、英人気シンガー、ロビー・ウィリアムズの人生を描くミュージカル伝記映画『Better Man(原題)』の米予告編が初公開となった。本作は通常のミュージカル伝記映画とは大きく一線を画すようで、予告編を見た多くの人が驚くのではないだろうか。

ロビー・ウィリアムズは、90年代にチャートを席巻した英ポップグループ、テイク・ザット(Take That)の元メンバー。ソロ活動でも成功を収め、リリースした12枚のアルバムのうち11枚が英国チャートでナンバーワンを獲得した。ツアーチケットを1日で160万枚販売し、ギネスブックに掲載されるほどの人気を誇るアーティストだ。

ウィリアムズの曲「Better Man」をタイトルに冠した本作の初予告編は、子どもたちがサッカーをプレイするシーンで始まるが、なぜか幼少時代のロビーはCGIの猿なのだ。「何を考えているか分かるよ。あの猿は何だ?ってね。僕はロビー・ウィリアムズ。世界最大のポップスターの一人だ。だけど、いつも自分は少し進化が遅れてると思っている」というウィリアムズのナレーションに乗せ、実際の本人の写真が続けて映し出される。ところが、盛大なコンサートのステージでパフォーマンスを見せるウィリアムズは猿で、予告編に猿でないウィリアムズは登場しない。全編を通して、ウィリアムズは猿に置き換えられて映画が進行するというから驚きだ。

「少し進化が遅れている」と思っているというウィリアムズは、自身を人間へ進化中の猿として表現したということだろうか。彼のアルバム『Escapology(エスカポロジー)』にも「Me and My Monkey」という曲が収録されており、猿を自分の相棒のように歌っている。

ミュージカル伝記映画として前代未聞の試みとなる本作のログラインは、こう紹介されている。

「『Better Man』は、史上最高のエンターテイナーの一人である英国ポップ界のスーパースター、ロビー・ウィリアムズの華々しい成功と劇的な転落、そして驚くべき復活の実話に基づいている。マイケル・グレイシーの夢想的な演出の下、この映画はウィリアムズの独自の視点で語られ、彼の特徴であるウィットと不屈の精神を捉えている。ロビーの幼少時代から、チャートのトップに君臨したボーイズバンド、テイク・ザットの最年少メンバーになるまで、そして記録破りのソロアーティストとして比類のなき業績を遺すまでの道のりを追う。その間ずっと彼は、想像を絶する名声と成功がもたらす困難に立ち向かってきたのだ」。

ウィリアムズは、猿バージョンを演じるジョノ・デイヴィス(『ベン・ハー 終わりなき伝説』)の声を担当する模様。テイク・ザットのリーダー、ゲイリー・バーロウ役で新進俳優のジェイク・シマンス、シンガーソングライターのニコール・アップルトン役で「Pandora(原題)」(2018‐2019)のレイチェル・バノが出演。『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』(2019)のデイモン・ヘリマン、『華麗なるギャツビー』(2012)のケイト・マルヴァニー、『名犬ラッシー』(2005)のスティーヴ・ペンバートン、『コンフェッティ 仰天!結婚コンテスト』(2006)のアリソン・ステッドマンらもキャストに名を連ねる。

監督のマイケル・グレイシーは、本作で脚本家デビューを飾る俳優のサイモン・グリーソン&オリヴァー・グリーソンと脚本も担当。グレイシーはウィリアムズとともに、『ブラックライト』(2021)のポール・カリー&ココ・シャオルー・マー、『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』(2010)のジュールズ・ダリー、『レヴェナント:蘇えりし者』(2015)のマーカス・バーメットラー&フィリップ・リ-らとプロデューサーも兼任する。

ウィリアムズが自身を猿のメタファーで描くミュージカル伝記映画『Better Man(原題)』は、2024年12月25日に米国公開予定。

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