Channing Tatum by Gage Skidmore https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Channing_Tatum_%2835732523270%29_%28cropped%29.jpg | Kirsten Dunst by David Shankbone https://www.flickr.com/photos/shankbone/4549048075

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『マジック・マイク』シリーズや『ザ・ロストシティ』(2022)のチャニング・テイタムが次回主演作『Roofman』(原題)にて、『スパイダーマン』シリーズや『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(2024)のキルスティン・ダンストと共演することがわかった。米国と全世界の配給はミラマックスが務める。米が報じている。

テイタムが『Roofman』で演じるのは実在の強盗犯、ジェフリー・マンチェスター。マンチェスターは一晩のうちに60軒以上のマクドナルドに屋根から侵入しトイレで待機、朝になって出勤した店員を冷凍庫に押し込んでレジを空にした犯行から「ルーフトップ強盗」「ルーフマン」などの愛称がつけられた。犯行の規模は大きいものの、暴力に及ぶことが滅多にない、振舞いのやさしさからもその名を知られている。

2000年に有罪判決を受け、収監されていたものの、刑務所から逃げ出したマンチェスターはノースカロライナ州にあるおもちゃ屋のトイザらスや家電量販店のサーキット・シティー・ストアーズで数か月身を隠すこととなる。離乳食で食いつなぎ、閉店後は店内の自転車でエクササイズをするなどして過ごしていたマンチェスターが想いを寄せ、後に絆を育んでいくトイザらスの従業員を演じるのがダンストだ。

本作の監督・脚本を務めるのはデレク・シアンフランス。『ブルーバレンタイン』(2010)ではライアン・ゴズリングとミシェル・ウィリアムズ演じるカップルの出会いから別れまでを、『光をくれた人』(2018)では、マイケル・ファスベンダーとアリシア・ヴィキャンデル演じる夫婦が、実子でない赤ん坊に出会うことから始まる運命を描いた。ちなみに強盗という設定としては、シアンフランスがゴズリングを再起用した『プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ/宿命』(2012)でも、銀行強盗に手を染めてしまう男を描いている。

原案として関わった『サウンド・オブ・メタル ~聞こえるということ~』(2019)も含め、ドラマからクライムサスペンスまでジャンルは違えど、一貫して人間関係のままならなさを情感豊かに、そして残酷に捉えるシアンフランスだけに、『Roofman』でテイタムとダンストが織りなすドラマにも注目だ。『サウンド・オブ・メタル』でもプロデュースを務めたカート・ガンがシアンフランスとともに共同脚本を担い、テイタムとシアンフランスは製作総指揮にも加わる。

テイタムは直近で『&ウルヴァリン』や『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』のほか、現パートナーのゾーイ・クラヴィッツの監督デビュー作『Blink Twice(原題)』など活躍が目覚ましい。対するダンストも『シビル・ウォー アメリカ最後の日』がいよいよ日本公開と、子役時代から続くキャリアの勢いは増すばかり。『Roofman』の2人がまた新たな顔を見せてくれることに期待したい。

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