光州戦の前半、倒される川崎の小林(右)=1日、Uvanceとどろきスタジアム by Fujitsu

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 アウェーの難しい環境で難敵蔚山を倒した強さはどこへやら。

 リーグ戦やルヴァン杯との連戦でメンバーを入れ替えた部分もあるが、川崎は明らかにエンジンがかかるのが遅かった。

 機を見てプレスをかけようとしたが、相手は回すのが一枚上手だった。「ボールを取れないとなったときに構えるのか、取りにいくのかが曖昧だった」と中盤の山本。高井のパスミスをきっかけに招いたピンチでセサルアイダルが不用意なファウル。PKで簡単に先手を取られた。ベンチのメンバーを考え、前半は失点しないことを最優先としてもよかった。

 後半、河原やエリソン、マルシーニョを投入してからようやく攻勢を強め、最後の20分間は押し込み続けた。「チャンスがなかったわけではない」と鬼木監督。しかし最後まで仕留め切れず、歓喜の瞬間は生まれなかった。

 平日の夜に詰め掛けたサポーターに見せるには、あまりにも残念な試合。「少なくとも同点に追い付かないといけない。本当に悔しい」。鬼木監督の言葉が全てだった。