スーパー玉出(写真は6月に閉店した尼崎店)

写真拡大

 大阪を代表する格安スーパーチェーン『スーパー玉出』が9月に入り、堀江店、大国町店、京橋店、九条店、日本橋店の5店舗が一気に閉店。ユーザーから悲しみの声が上がっている。

【写真】大阪府民でなくても欲しい! 転売も相次ぐスーパー玉出のグッズ

ピーク時の45店舗から20店舗まで激減

スーパー玉出、日本橋店が閉店。この1ヶ月だけで5店舗目の閉店です》

《もうショックすぎて言葉が出ない》

《これ以上無くならんといて欲しい…》

 大阪市大正区内で飲食店を営む男性もこう嘆く。

「24時間営業に加えてこの物価高の時代でも格安で購入できるので、かなり重宝していたのですが……。閉店ラッシュで近くの店舗はなくなってしまいましたが、少し遠出してでも仕入れ先の1つとして利用しているので、これ以上店舗がなくなってしまうと困りますね」

 毎月1のつく日に行う『1円セール』や昭和のパチンコ店を彷彿とさせるド派手な外観や内装が売りで、“日本一の安売り王”として大阪府民に愛されている同スーパー。2019年には45店舗が存在したが、2023年には11店舗が閉店。現在は20店舗まで減少している。

「今年6月には東京都内を中心に展開する『肉のハナマサ』と業務提携を締結したことが発表されました。同社のプライベートブランド商品の提供を受ける代わり、『スーパー玉出』は大阪市西成区以外の8店舗を譲渡。順次、『肉のハナマサ』としてリニューアルオープンすることを明かしています」(全国紙記者)

 業務提携後に閉店したのは6月に閉店した兵庫県尼崎店含む6店舗だけに、まだまだ閉店ラッシュは続きそうだが……。そこでスーパー玉出を運営する株式会社フライフィッシュに、今後について聞いた。

――8店舗を『肉のハナマサ』側に譲渡とすると報じられていますが、6月に閉店した尼崎店、9月に閉店した大阪5店舗以外にも閉店が決まっている店舗があるのでしょうか?

「尼崎店の閉店は今回の提携とは関係がございません。それを除いた5店舗は既に閉店しており、残り3店舗はまだ未定となっておりますので、店舗名はお伝えできません」

――『肉のハナマサ』に一部店舗を譲渡するのは、物価高の影響も関係ありますか?

「物価高というよりは、総合的な経営判断です」

――目玉の「1円セール」は続けていく予定ですか?

「今のところ継続させて頂く予定です」

――寝屋川店が24時間営業を辞めましたが、電気代高騰なども関係しているのでしょうか。他店舗での営業時間短縮の予定は?

「電気代高騰も関係していなくはありませんが、総合的な経営の判断です。他店での短縮予定は現状ありません」

――全国に存在する『スーパー玉出』ファンにメッセージがあればお願いします

「関西初上陸となる肉のハマナサさんの“プロ仕様”を始めとするPB商品をスーパー玉出でも販売していきます。店舗数は減りましたが、引き続き元気モリモリで営業していきますので、ご愛顧の程よろしくお願いいたします。とにかくPB目玉商品の“はなまさレトルトカレー”を食べてみてください。価格に対する“美味しさ”が半端ではありません」

 店舗数は減ってしまったが、“日本一の安売り王”としてまだまだ大阪府民の食卓を支えてくれそうだ。