OBS

写真拡大

10月から食品など約3000品目の値上げが予定されています。さらには30年ぶりに郵便料金も改定されます。この秋は、4月の2897品目を超えて、今年最も多くなる見通しです。

【写真を見る】10月は値上げラッシュ 新米入荷も…「全く量が足りない状況」さらに値上げの動き 郵便料金は30年ぶり改定

飲料では、コカ・コーラの「コーラ」や「い・ろ・は・す」などが最大で18.9%。アサヒ飲料では「三ツ矢サイダー」、「カルピス」などが最大で23%値上げします。

食品では、伊藤ハムや丸大食品で、ハム・ウインナーが値上げの対象となっています。明治や亀田製菓は、チョコレート菓子やせんべいなどの値上げに踏み切ります。

(買い物客)「あんまり高いものは買わないようにしている。もう少し安くなったらいいと思います」

値上げの要因について、メーカー各社は原材料や包装資材の高騰により、製造コストが上昇したためと説明します。

一方、スーパーは対応に苦慮する面もあるようです。

(コープ南春日・新名教史店長)「コープおおいたでは毎週火曜日に均一デーをやっていて、お買い得の日を設けています。ただ今回の値上げに関して徐々にお買い得商品が少なくなってきているのが現状です」

品薄状態が続いているのが「米」。今年は「令和の米騒動」ともいわれる事態に。通常なら新米が入荷する時期を迎えていますが、今年は様子が違います。

(コープ南春日・新名教史店長)「例年であれば、この9月、10月にしっかりと新米の品揃えがあって、客の手元に届く状況だったんですけど、ここ最近は100袋頼んだとしても10袋程度しか入ってこないのが現状で、もう全く量が足りない状況です」

この店舗では、現在も米の購入数に制限をかけ、今後は値上げも予定しているということです。

一方、日本郵政では、重さで区分されていた定形郵便物について、10月からは50gまで110円に統一されます。定形郵便物の値上げは、消費増税を除くと実に30年ぶりです。

また、通常はがきは63円から85円と22円の値上げに。さらに、レターパックライトが370円から430円に。レターパックプラスが520円から600円に変わります。

(大分中央郵便局総務部・池田英治部長)「近年のデジタル化の推進により、郵便物は2001年度をピークに大きく減少しています。郵便サービスの安定的な提供を維持していくため、郵便料金の改定をお願いしたところになります」

日本郵政では、すでに9月2日から新しい料金でハガキや切手を販売しています。

(大分中央郵便局総務部・池田英治部長)「今後も抜本的なDX、そして付加価値の高い商品の開発、サービスの提供に向けて取り組んでまいります」

帝国データバンクによりますと、11月以降も菓子やパンなどで値上げが予定されているということで、家計への影響は続きそうです。