電子材料、非開示だった今期経常は3.4倍増益、未定だった配当は15円増配

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 日本電子材料 <6855> [東証S] が9月25日大引け後(15:30)に業績・配当修正を発表。非開示だった25年3月期の業績予想は連結経常利益が前期比3.4倍の34億円に拡大する見通しと発表した。

 業績好調に伴い、従来未定としていた今期の年間配当は55円(前期は40円)実施する方針とした。

株探ニュース

会社側からの【修正の理由】
 2025年3月期の通期連結業績予想につきましては、生成AI向け需要は拡大する一方でスマートフォンや自動車向け需要が弱含んだ状態が続いている半導体市場の影響、並びに今後の事業運営や為替変動等の内外の状況の変化も含め精査を行うため、2024年5月14日に公表いたしました通期連結業績予想を 2024年8月7日(第1四半期決算公表時)に一旦取り下げておりました。第3四半期以降の売上面につきましては、メモリー向けプローブカードにおいては、先端半導体向け製品の拡販は進むものの、主要顧客の需要回復は遅れる見通しとなりました。非メモリー向けプローブカードは、第3四半期以降も堅調な需要が見込まれることから、売上全体としては、第2四半期連結累計期間の予想を若干上回る見通しとなりました。利益面につきましては、第3四半期以降は、為替変動の変化による影響に加え、2024年10月に竣工予定の熊本新棟に係る一時的な費用、今後の成長に向けた販売基盤の強化や人的資本に係る積極的投資、事業拡大に伴う保険等のリスクヘッジ費用等を見込むものの、年間を通じたメモリー向けプローブカードを中心とした高付加価値製品の拡販等により、通期においては前連結会計年度を大きく上回る見通しとなりました。なお、2025年3月期第2四半期連結累計期間の業績予想につきましては、2024年8月7日に公表した内容から変更ありません。(注)上記の業績予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成したものであり、実際の業績は今後様々な要因によって予想数値と異なる可能性があります。

 当社は、株主の皆様に対する「安定的な利益還元」を重要な経営方針の一つとしています。2024-2026年度中期経営計画においては、設備投資と研究開発を中心に「将来に向けた成長投資」とのバランスを取りながら、株主の皆様へ安定的・継続的かつ利益に見合った配当を実施する方針です。また、当社は、2025 年4月6日をもちまして創立65周年を迎えます。これもひとえに株主の皆様をはじめ、関係各位のご支援の賜物と心から感謝申し上げます。つきましては、株主の皆様への感謝の意を表するため、2025年3月期期末配当にて、1株当たり5円の記念配当を実施させていただくことといたしました。これにより、2024年8月7日に一旦取り下げました2025年3月期期末配当予想につきましては、25円(普通配当20円、記念配当5円)となります。(注)上記の配当予想は、本資料の発表日現在において入手可能な情報に基づき作成されたものであり、実際の配当額は今後の様々な要因によって予想数値とは異なる場合があります。