「iPhone 16 Pro」のストレージを自力で128GBから1TBに換装
ノートPC向けバッテリーの製造・販売やOEM製品の製造を行うKingSenerが、自社のYouTubeチャンネル上でiPhone 16 Proのストレージを128GBから1TBのものに換装する動画を投稿しました。
iPhone 16 Pro Storage Expansion | 128GB To 1TB - YouTube
用意したのはストレージが128GBのiPhone 16 Proです。iPhone 16 Proのストレージは128GB・256GB・512GB・1TBの4つから選択可能です。なお、価格は128GBモデルなら税込15万9800円、1TBモデルなら23万4800円と7万5000円もの開きがあります。
まずはiPhone 16 Proを分解。底面部分にあるUSB-Cポートの両脇にあるネジを外します。
側面をテープで囲いました。
背面ガラスと側面フレームを固定する接着剤を溶かすために、無水アルコールを使用。
背面ガラスを吸盤で吸着して引き上げることで、背面パネルを外すことに成功しました。
続いて、内部のフラッシュストレージやワイヤレス充電コンポーネントなどが収納されている部分のカバーを外します。
カバー以外にもコンポーネントにつながっているケーブルやネジを取り外し、各種コンポーネントを分解。
バッテリー横に収納されている縦長のコンポーネントがロジックボードです。
表面を覆うフォームをはがします。
ロジックボードに取り付けられた128GBのNAND型フラッシュメモリをCNCで削ります。これはNANDチップがロジックボードにエポキシ接着されており、熱では簡単にはがれないため。
基板にチップをはんだ付けするためのパッド部分が見えてきました。
パッド表面の汚れを除去。
ふきふき
きれいになったパッド部分に新しい1TBのNAND型フラッシュメモリを取り付けます。BIOSフラッシュバック(起動していない状態で電源とUSBメモリからBIOSの更新を行うこと)が可能なら、メモリを正しく取り付けることに成功したことになるそうです。
あとはロジックボードを元に戻すだけ。
元通りに戻ったiPhone 16 ProをMacBookに接続。
iOSをインストールします。
設定アプリの「一般」→「情報」から端末のストレージ容量を確認すると、1.02TBになっていることが確認できます。
ベンチマークアプリの安兔兔评测(AnTuTu Benchmark)でメモリ(RAM)のパフォーマンスを測定したところ、スコアは以下の通りになりました。画面中央が1TBメモリ時のスコアで、右横が128GBメモリ時のスコア。読み込み速度と書き込み速度の両方が向上しており、総合スコアは「51398」から「81701」になっています。
なお、KingSenerは「この動画は娯楽目的のもので、専門家以外の方が自分でストレージを換装することはおすすめしません。無理に換装を行い発生した損失は自己責任となります」と警告しています。