試合前の取材に応じたドジャースのデーブ・ロバーツ監督【写真:小谷真弥】

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ロバーツ監督「今までの野球人生で見てきた試合で、ベストゲームだった」

【MLB】ドジャース ー ロッキーズ(日本時間21日・ロサンゼルス)

 ドジャースのデーブ・ロバーツ監督が20日(日本時間21日)、本拠地でのロッキーズ戦前に取材に応じ、前日19日(同20日)の敵地・マーリンズ戦で前人未到の「51-51」に辿りついた大谷翔平投手の活躍に「私が今までの野球人生で見てきた試合で、ベストゲームだった」と言及した。

 快音が止まらなかった。3本塁打を含む6打数6安打10打点の躍動に、指揮官は目を丸くした。一夜が明けても興奮は収まらなかった。球団記録の49本塁打を放っていたショーン・グリーンが2002年に「(1試合)6打数6安打、4本塁打をマークしたときに一緒にプレーしていたんだけど、その試合も華々しかった。でも、ショウヘイが昨日成し遂げたことは最も印象的な試合だった」と振り返った。敵地に詰めかけたファンは「アメージングだね。でも、彼の最終打席が終わったら(ファンは)帰宅する傾向にあるけどね! 人々は偉大な(光景を)見たいんだ」と満面の笑みを浮かべた。

「50-50」については「やってくれるのではないかという期待があったけど、彼はあっという間に達成してしまったね。なので、今日来場するファンの中でガッカリした人は結構いるだろうね」と“超速”での達成に苦笑いを見せた。

 ただ、表情を一変させ「でも、野球界にとって喜びを感じることだった。(達成したとき)ショウヘイがベンチにいるチームメートを見ていたね。(私は)彼のことを知っているから(次は)60-60を狙っているだろうね」と、さらなる野望の達成を願った。

 大谷が同僚らとハグを交わしていたことについて「見たまんまで、何も隠していないんだ。前例のない金字塔を打ち立てたから、昨晩は少しだけ安堵と喜びの表情を一瞬見せていたね。でも、今日見てもわかる通り、彼は(今日の)試合に出場する準備ができている」と切り替えの重要性を説いた。

 日頃の大谷については「舞台裏の表情は別にないと思うよ。彼はとても明るい人だ。でも(舞台裏では)より楽しそうにしているかな。才能や人柄が表れているよね。彼のことを好きになりやすいし、応援もしたくなる。そして、見ていて楽しいよね」と明かした。

 夢の「60-60」には「非現実的だね!」と笑った。「彼の場合、何でも可能にすることができる。でも、とても非現実的だ。なんという素晴らしいシーズンなんだ」と、残り9試合への注力も願った。(Full-Count編集部)