耳を疑う数々の “パワハラ&おねだり” 疑惑で、兵庫県議会から辞職を求められている斎藤元彦知事。知事に関する報道が過熱するなか、和田アキ子がMCをつとめる9月15日放送のバラエティ番組『アッコにおまかせ!』(TBS系)では、斎藤知事が「仮に辞職や失職した場合の退職金」について取り上げた。

「番組では、菊地幸夫弁護士が、兵庫県の退職金についての条例を説明。

 しかし、和田さんは番組の流れに反して『別に。よく働いたんですから、退職金は別に。あげない理由がないっていうんですかね』と発言。

 さらに、斎藤知事が9月いっぱいで辞めた場合は1604万円が支給され、在籍期間が1カ月延びるごとに約42万円が加算されるという兵庫県人事課の話が紹介されると、『これも失礼な話ですね、退職された場合……いくら払うって。本人がもし見てはったら、めちゃ怒ってはるわ。ほっといてくれ、と思ってるでしょうね』とコメントしたのです。

 斎藤知事のパワハラ疑惑やおねだり疑惑が事実であった場合、一刻も早く辞任してほしいし、退職金も受け取ってほしくないというのが有権者の心情でしょう。

 和田さんの発言は、あまりにも視聴者の感覚と乖離していました」(芸能担当記者)

 和田といえば、8月11日放送の同番組でも、パリ五輪やり投げ金メダリスト・北口榛花選手について「トドみたい。かわいい」と発言して大炎上した。

この発言が原因で、39年間続いてきた『アッコにおまかせ!』は、2025年春で終了予定であることが「WEB女性自身」に報じられたばかり。

 それだけに、X上では、「本人が見てはったら」という発言を受けて

《お前が言うなと》

《北口さんは大丈夫なんだ…》

 と、案の定、和田への “ブーメラン” を指摘する声のほか、

《民間人の退職金なら失礼だが県知事は公人、失礼でも無礼でも無い》

《相変わらず的外れと言うか本質も見ていない発言 内部告発の件で、人が亡くなってるんだよ》

《亡くなった方は退職金支給されませんでしたけどね。失礼どこじゃないよ。思考回路いったいどーなってんの》

 など、批判の声が多く飛んだ。

「昔から歯に衣着せぬ物言いがウリの和田さんですが、コンプライアンスが厳しくなった現在では、和田さんの芸風は諸刃の剣。2015年には、佐村河内守氏の謝罪会見について報じた際に、BPO(放送倫理・番組向上機構)から人権侵害の指摘と是正勧告を受けています。

“トド発言” で謝罪に追い込まれたばかりなのに、今回の発言ですからね。もちろん、番組内で斎藤知事のことを多角的に取り上げる必要はあるでしょうが、和田さんの発言は単なる擁護にしか聞こえません。さすがに呆れる視聴者が多かったようです」(同)

 アッコに「おまかせ」できた時代は、もう戻ってこないのか。