重賞初制覇を目指すフレミングフープ(今年8月撮影、ユーザー提供:Mebuさん)

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 友道康夫厩舎×金子真人オーナーの黄金タッグの2億円馬・フレミングフープ(牝3)が、ローズステークス(3歳牝・GII・芝2000m)で重賞初制覇を狙う。

 フレミングフープは父ハーツクライ、母シーズアタイガー、母の父Tale of the Catの血統。母は13年の米G1デルマーデビュータントSの覇者。全兄のダノンザタイガーは22年の東京スポーツ杯2歳Sの2着馬。21年のセレクトセール当歳では競り合いの末、金子真人ホールディングス(株)が牝馬では最高額となる2億円(税抜)で落札した。

 ここまで5戦2勝。2歳時は2戦未勝利だったが、半年ぶりだった3走前の未勝利(京都芝1600m内回り)で初勝利を挙げた。続く木屋町特別は道悪が堪えて5着だったが、前走の御在所特別がうっ憤を晴らすような楽勝。上がり3Fの33秒5は2位を0秒9も上回っていた。今回は一気の相手強化となるが、その勝ちっぷりや血統を考えると、十分にチャンスがあるはずだ。

 友道厩舎と金子オーナーのタッグは、マカヒキとワグネリアンで日本ダービーを制するなど、抜群の相性を誇る。しかしながら、牝馬の重賞勝ち馬は09年の府中牝馬Sを制したムードインディゴの1頭のみ。その後はアンコールプリュやビーチサンバ、ミスフィガロが重賞で馬券圏内に食い込んでいるが、惜しくも勝ち切れていない。是非とも取引価格にふさわしい走りでタイトルをつかみ取り、秋華賞の有力候補に名乗りを上げてほしい。