中国を率いるイバンコビッチ監督。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

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 9月5日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選の第1節で、日本代表は中国代表と埼玉スタジアム2002で相まみえる。

 中国は、タイとシンガポールを抑え、韓国に次ぐ2位で2次予選を突破した。日本戦の前日会見に出席したブランコ・イバンコビッチ監督は「まず、アジア3次予選に進めて大変嬉しく思っている。日本は強い相手なのでしっかり準備をしなければいけない。実は日本には1998年から注目している。明日はしっかりと良い結果を残したい」と意気込みを示した。

 イバンコビッチ監督は御年70歳、百戦錬磨のクロアチア人指揮官だ。日本戦の経験も豊富で、母国代表のアシスタントコーチ時代に1998年のフランスW杯で、オマーン代表の監督時代に2021年のカタールW杯最終予選でそれぞれ日本を下している。

 ただ、決してリスペクトを忘れず。「日本はアジアトップのチームの1つだけでなく、世界でもトップのチームの1つ。カタール・ワールドカップで非常に良い結果を残しているし、多くの才能ある日本人選手がヨーロッパのアーセナル、バイエルン・ミュンヘン、モナコ、ブライトンでプレーをしているのも知っている」と伝えたうえで、こう語った。
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「確かに私は日本戦の経験が豊富にある。ただ、日本も98年のワールドカップ以降、非常に大きく成長している。特にジーコ監督の時代から多くの選手が伸びていると思う。やはり私たちにとって最も大事なのは、選手がピッチ上で、トレーニングで培った技術や理解したことをしっかりと本番で実践することだ。また、勇敢に戦うこと、それも重要だと思う」

 なお、森保ジャパンのキャプテン遠藤航は「相手の監督は日本をよく分析している。中国は選手たちの良さを活かすサッカーをしてくる印象を得ている。できるだけ自分たちがボールを持つ時間が長くなると予想しているので、カウンターの対策をやらないといけない。背の高い選手、セットプレーは相当準備しているはずなので、その対策はしっかりと引き続き、一個一個、ゴールキックも含めてしっかりとした準備をしていかないといけない」と警戒心を強める。

 日本は大事な初戦をきっちりモノにできるか。チームをオマーンから中国に変えたイバンコビッチ監督に、3年越しのリベンジを果たしたい。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部