ドジャース・大谷翔平【写真:ロイター】

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DH史上最高は1995年にマルティネスが記録した「7.0」

 史上初となるDHでのMVP獲得へ、視界は良好だ。米野球データサイト「ベースボール・リファレンス」のデータが2日(日本時間3日)に更新され、ドジャース大谷翔平投手はWAR6.9から7.1に浮上。1995年にマリナーズのエドガー・マルティネスが記録した、DH最高記録の7.0を上回った。

 WARは、どれだけチームの勝利を増やしたかを表すセイバーメトリクスの指標で、シーズンMVPを選ぶ上でも重要視されている。守備を行わないDH専任の選手は数字の積み上げが難しいが、大谷は44本塁打、46盗塁などの活躍で、「ベースボール・リファレンス」のWARではナ・リーグトップとなっている。

 シーズンの65%以上をDHで出場した選手の歴代最高は、1995年にマルティネスが記録した7.0。大谷は1日(同2日)の試合を終えて6.9だったが、2日(同3日)の試合では2安打3盗塁で、数値を上昇させた。

 WARは今後の成績によって下がる可能性があるものの、このままシーズンを終えれば、データ面では“過去最高”の指名打者ということになる。また、指名打者の選手がMVPを受賞すれば史上初の快挙。大谷が新たな偉業を達成する可能性も高い。(Full-Count編集部)