阪神・岡田監督「選手起用法」に球界OB提言 「日替わりオーダーは落ち着きがなくなる」
プロ野球横浜ベイスターズ、日本ハムでプレーした野球解説者の高木豊氏(65)が2024年7月18日にユーチューブを更新し、阪神・岡田彰布監督(66)の選手起用法に独自の見解を示した。
「内部事情で何かあったんだろう」
高木氏は7月17日に東京ドームで行われた巨人戦に言及。岡田監督はこの試合で近本光司外野手(29)と中野拓夢内野手(28)をスタメンから外した。スポーツ紙によると、2人が同時にスタメン落ちしたのは、岡田監督就任後初めてだという。
開幕から打線の1番と2番を務めてきたコンビのスタメン落ちに、高木氏は「びっくりしたな」と率直な感想を漏らし、こう続けた。
「中に入らないと事情はなかなか分からないが、はた目から見ると、この1、2番が外れるというのは『まずない』と思っていた。でも実際起こると、内部事情で何かあったんだろうなと思う」
過去に横浜ベイスターズや、五輪日本代表のコーチを歴任した高木氏。首脳陣の立場から岡田監督の起用法を分析した。
「スタメンは熟考する。こうするか、ああするかと、いろいろ相談しながらやっていく。感情論でああいうオーダーを組んだわけではないと思う。それなりの狙いはあったと思う。ただ、うまくいくかいかないか。うまくいかなかったが、しかたがない」
「阪神が1番実力がある」
そして、日本一となった昨シーズンと今シーズンを比較しながら、こう提言した。
「阪神は昨年のオーダーとは全く違っていて、日替わりのオーダーを組んできている。そうなると、落ち着きがなくなる。阪神が1番実力があるし、選手が額面通りに働いたら、優勝できると思う。ただ状態が悪いだけに、(打線の)組み換えをしたがる。1番近本、(2番)中野。3番に森下(翔太)でも野口(恭佑)でもいい。4番に大山(悠輔)、(5番に)佐藤(輝明)。そして前川(右京)、梅野(隆太郎)になり、これが続けば安定した力になっていくと思う」
混戦模様のセ・リーグにおいて、阪神は18日時点で首位・巨人と2.5ゲーム差のリーグ4位につける。リーグ2位のチーム防御率(2.30)に対して、チーム打率(.224)はリーグワーストで、課題は明らかだ。
高木氏は後半戦に向けて重要なポイントを「打線の固定」とし、「固定が組めるようになって我慢ができるような成績になってきたらおのずと1位にいる」と分析した。