7月5日(金) 寺島尚正アナウンサーがパーソナリティを務めるラジオ番組『おはよう寺ちゃん』(文化放送・月曜日~金曜日 午前5時00分~9時00分)が放送。金曜コメンテーターでクレディ・アグリコル証券チーフエコノミストの会田卓司氏と、アメリカの大統領選について意見を交わした。

アメリカ民主党バイデン大統領は、11月の大統領選について支持者に宛てたメッセージで、自身が同党の候補者としたうえで「最後まで選挙戦を戦う」と訴えた。テレビ討論会で精彩を欠いたことに党内から候補者の差し替えを求める声が公然と上がる中、撤退しない考えを重ねて強調した。バイデン大統領は先週行われたテレビ討論会で何度も口ごもったり、言い間違いをしたほか、声もかすれていて精彩を欠いた。

寺島アナ「6月前半に2度の外遊を行った後の時差ボケで眠かったと釈明したが「2週間経ってるじゃないか」というようなツッコミが入ったようですね。会田さんは、バイデン大統領の討論会の様子をどうご覧になりましたか?」

会田「バイデン大統領に対する不安が大きくなっているのは否定できないと思います。しかし事実としてトランプ前大統領に勝ったのはバイデン大統領なので、他の候補に差し替えるとトランプに勝てる確率がどれほど高いのかよくわからないというところで袋小路に陥っていると思います」

ニューヨーク・タイムズによると、バイデン氏は数日以内に国民を納得させられなければ、選挙戦を継続できなくなるとの危機感を側近に伝えた。CNNもバイデン氏が周囲に「今後数日が重要」と語ったと伝えた。世論の動向を踏まえ、選挙戦継続の可否を検討するものとみられる。バイデン氏に出馬辞退を促す動きは相次いでおり、民主党の大口献金者で動画配信大手ネットフリックス創業者のリード・ヘイスティングス氏は候補の差し替えが必要との考えを示した。

寺島「逆にトランプ氏については会田さんはどうご覧になりますか?」

会田「民主党政権は、例えば環境や社会、移民などの理念が先行して、国民の生活を軽視していたのではないかという不安があります。一方、トランプ政権は、国民の生活を重視しますということなので支持が広がっているんだと思います」