東京・歌舞伎町の「トー横」地区などで販売するため、無許可でせき止め薬など1000錠超を保管したとして、警視庁少年育成課は27日までに、医薬品医療機器法違反(無許可販売など)容疑で、東京都港区東麻布の無職山下裕史容疑者(39)を逮捕した。

 黙秘しているという。

 同地区では「嫌なことを忘れたい」などといった理由で、若者がせき止め薬などを過剰摂取する「オーバードーズ」が社会問題となっている。

 逮捕容疑は2022〜23年、医薬品販売業の許可を受けていないのに、当時16歳の女子高校生ら3人に鎮痛剤や抗菌薬を譲り渡したほか、自宅でせき止め薬など約1100錠を保管した疑い。

 同課によると、山下容疑者は10カ所以上の病院を回って診察を受け、処方薬などを入手。「トー横」周辺の未成年に配布したり、販売したりしていた。