誰でもボカロＰになれる！『初音ミク』を始めてみた
ニコニコなどの動画ポータルサイトでは、連日多数のボカロ楽曲が投稿されています。その中には『初音ミク』をはじめとするバーチャル・シンガーを購入して投稿する新人ボカロPが、毎日のように誕生しています。4月21日放送のＣＢＣラジオ『RADIO MIKU』では、番組とも縁のあるニコニコのボカロ楽曲投稿祭『The VOCALOID Collection』（以下ボカコレ）に関した楽曲を、清水藍が紹介しました。
『ボカコレ2024冬』ルーキー曲
「ボカコレ」はニコニコで毎年2回行われる投稿祭です。
数日間の開催期間中に、投稿楽曲の再生回数、マイリストへの登録数、コメント数、いいね数などを基にランキングが決まります。
著名クリエイターも多く参加する「TOP100」、活動2年以内のクリエイター対象の「ルーキー部門」などのランキング部門があり、今年2月に開催された『ボカコレ2024冬』では史上最多を更新する約7,100もの楽曲が投稿されました。
この『RADIO MIKU』も2021年秋からメディアパートナーとなっていますが、それとは別に毎回楽曲を投稿しています。
清水「『ボカコレ』に投稿された曲の中から、今日はこの曲にリクエストが来ています」
リスナーAさんがリクエストした楽曲は、『ボカコレ2024冬』のルーキー部門に投稿された「LIGHTNING ARROW」（勝ち組とんかつ feat.初音ミク）。
ハイパーボイスな初音ミクの声と、カッコいいメロディが特徴的な曲は、稲妻や電流がほとばしるような鋭い光を連想させるテンポのいい曲と清水。
『初音ミク』の声にもいろんな種類
この曲で清水が注目したのは、結構強めな初音ミクの声。
『ボカコレ2021秋』以降、自身もボカロPとして『初音ミク V4X』を使用する清水。初音ミクのライブラリに「SOLID」を使用し、かなり調声しているのではと推測します。
清水「ミクちゃんの歌声というものに、皆さん何となくイメージがあると思うんですけど。その中でも声色やニュアンスをちょこっと変えた、様々なライブラリがあるんです」
例えば、この曲のように強い歌声に仕上げたい時に使える「SOLID」、柔らかい歌声が特徴の「SOFT」、ちょっとかわいい印象の「SWEET」、しっとりしたバラードにも合う「DARK」等様々なライブラリがあります。
曲を作る中で、どんな演出にしたいのか、どんな雰囲気の曲にしたいのかによって使い分けられるので、ぜひ使ってほしいと語ります。
ボカロＰデビューしたリスナー
昨年『初音ミク』を手に入れたリスナーからの投稿です。
「2023年8月31日に『初音ミクV4X』をお迎えしました。もともとカバー曲を作ったりしていましたが、2024年3月9日にオリジナル曲をとあるところに投稿することができました」（Bさん）
Bさんがオリジナル曲を投稿したきっかけは、先程「LIGHTNING ARROW」をリクエストしたAさんの勧めでした。環境を整えて投稿するようSNSでアドバイスされたとのこと。
清水「いいですね。リスナーさん同士で『曲作ってみたら？』なんてやり取りがSNS上であったわけですね」
ボカロP歴3年目の清水は、音楽経験はピアノを少しだけ習った程度で何とかなっている、と実体験を語りました。
この日は前日誕生日を迎えた番組プロデューサーへの「Happy Birthday to You」のカバーを披露。さらに自身も調声で制作に関わったボカコレ投稿楽曲「みそみそうみゃあ」（清水藍 with みくばんP feat.初音ミク、MEIKO）をオンエアしました。
多数のボカロPの中には、楽器経験がなくてもヒット曲を量産する人もいます。リスナーに「挑戦してみてほしい」と呼びかける清水でした。
（葉月智世）
RADIO MIKU
2024年04月21日19時05分〜抜粋（Radikoタイムフリー）
