クラシックとヒップホップが奇蹟の越境コラボ ! 湯山玲子プロデュース『交響ラップ』開催が決定 第一弾出演者に菊地成孔、呂布カルマ、志人
クラシック音楽とヒップホップが融合するコンサート/ライブ、『交響ラップ ~ クラシックとラップが挑む未知の領域 ~』が、2024年7月17日(水)に東京・サントリーホールで開催されることが決定した。
クラシックとヒップホップ。およそ接点がなく、交わりが考えられない2つの音楽ジャンルがまさかの融合を果たすコンサート/ライブが『交響ラップ ~ クラシックとラップが挑む未知の領域 ~』だ。参加するラッパーは、フル・オーケストラの生演奏「トラック」をバックにライムを刻んでいく。かつてベートーヴェンはシラーの詩を元に第九の歓喜の歌を、ドビュッシーはマラルメの詩をモチーフに多くの曲を書いた。ラッパーはいわば現代の詩人。本イベントではクラシックの曲から、ラッパーたちが言葉を掘り起こし、紡ぎ出していく、という刺激的な試み。企画・プロデュースするのは、クラシック音楽の新しい聴き方を提案するプロジェクト『爆クラ』を主宰する著述家、プロデューサー、おしゃべりカルチャーモンスターの湯山玲子。
第1弾出演者発表では、呂布カルマ、菊地成孔、志人の参加がアナウンスされた。これに対峙するクラシック音楽界からは、世界的に活躍する若手指揮者の代表格、原田慶太楼。演奏はパシフィックフィルハーモニア東京が担う。ちなみに、現在、志人によるベートーヴェンの「ベートーヴェン/交響曲第7番 イ長調 作品92 より 第2楽章」、菊地成孔による林光による「映画『秋津温泉』 より <ラストシーン・新子の死>」が決定している。
ラッパーにとっては超アウェイ環境のクラシック音楽界の殿堂、サントリーホールで、クラシックとヒップホップという、いわば『混ぜるなキケン!』の両者の融合がどんな化学反応を起こすか!今年度、最大の注目イベントになりそうだ。『交響ラップ ~ クラシックとラップが挑む未知の領域 ~』のチケットは一般発売に先駆け、本日4月23日(火)より先行受付(抽選)がスタートする。詳細は公式サイト参照。
湯山玲子のレコメンド・コメント
オペラ歌手がオーケストラをバックに歌うソロ・コンサートの歌唱部分が、ラップにすげ変わったようなスタイルを想像してみてください。ライム(詩)の世界観によっては、モノ・オペラのような表現が成立していくことでしょう。世界的に活躍し、オペラに定評がある指揮者の原田慶太楼が、そのタクトで二つのジャンルを切り結んでいきます。
言葉を持たないクラシック音楽が、時代のセンスに従って、ラッパーたちの言葉から、新たな響きを獲得する、刺激的な音楽の現場が、『交響ラップ』なのです。