すき家の｢500円モーニング｣お得さに感謝する朝

2024年4月6日 6時0分

東洋経済オンライン

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すき家のテイクアウト限定朝メニュー牛まぜのっけ朝弁をご紹介します（筆者撮影）

喫茶店やレストランが、朝の時間帯にドリンクやトーストなどのメニューを割安価格で提供するモーニングサービス。名古屋の喫茶店が始めた文化とされていますが、最近では大手外食チェーンも数多く提供しています。

そんなチェーン店の外食モーニングをこよなく愛するライター・ブロガー、大木奈ハル子さんがお届けする本連載。第71回となる今回、訪れたのは「すき家」です。

さまざまな外食チェーンで提供している朝限定メニュー。カフェやファミレス、ハンバーガーショップはもちろんのこと、最近では焼肉店やラーメン店などでも独自のモーニングサービスを展開しています。

そのなかでも特に力を入れているのが牛丼業界。「すき家」「吉野家」「松屋」「なか卯」の牛丼チェーン大手4社のなかで「すき家」だけがテイクアウトできる朝メニューを販売しているのをご存知でしょうか？

今回は「すき家」のお持ち帰り専用朝メニュー「牛まぜのっけ朝弁」を紹介します。ハンバーガーのドライブスルーや、カフェチェーンのテイクアウトに続く、第3の選択肢の登場です。

すき家の朝限定テイクアウトメニュー牛まぜのっけ朝弁390円

「すき家」の朝食メニューの提供時間は朝5時から11時まで。店内で提供されている朝の定食メニューは15種類以上あるのに比べ、お持ち帰り専用朝メニューは「牛まぜのっけ朝弁」のみです。

入り口にあるテイクアウト専用タブレットで注文しました（筆者撮影）

お持ち帰りも店内も魅力的な朝食メニュー

お持ち帰り専用朝食メニュー

・牛まぜのっけ朝弁　ごはんミニ　税込360円

・牛まぜのっけ朝弁　ごはん並盛　税込390円

店内朝食メニュー（全てごはん並盛の価格）

・ソーセージエッグ朝食　税込420円

・納豆ソーセージエッグ朝食　税込490円

・牛小鉢ソーセージエッグ朝食　税込520円

・自社製ベーコンエッグ朝食　税込420円

・納豆ベーコンエッグ朝食　税込490円

・牛小鉢ベーコンエッグ朝食　税込520円

・まぜのっけ朝食　税込290円

・納豆まぜのっけ朝食　税込360円

・うしまぜのっけ朝食　税込390円

・塩鮭まぜのっけ朝食　税込490円

・塩さばまぜのっけ朝食　税込490円

・たまかけ朝食　税込290円

・納豆たまかけ朝食　税込360円

・牛たまかけ朝食　税込390円

・塩鮭たまかけ朝食　税込490円

・塩さばたまかけ朝食　税込490円

「牛まぜのっけ朝弁」は、ごはんの上に牛丼の具材と、オクラ、おんたまを乗せた丼で、かつお節としょうゆをかけていただくスタイル。これは人気メニュー「牛まぜのっけ朝食」を丼に仕立てたものです。

店内で食べるほうがみそ汁がついている分お得ですが、移動中に車内で食事を済ませたいときや、家でゆっくり食べたいとき、外で景色を見ながら食べたいときなどにぴったりです。

110円のドリンクと130円のカットりんごにおもちゃがセットになったすきすきセット税込220円もおすすめ（筆者撮影）

「すき家」の一部メニューが4月3日より価格改定されました。税込400円だった「牛丼並盛」は、30円値上げの税込430円になっています。

ただし、今回ご紹介する「牛まぜのっけ朝弁」は、値上げの波をかいくぐり、税込390円を維持していました。それだけで、ちょっと得した気分です。

ほぼ「牛まぜのっけ朝弁」と同じ組み合わせ（ただし具の量は多い）の、「かつぶしオクラ牛丼」というメニューは、並盛を税込580円で販売しているのを考えると、そこにおんたまを乗せて190円安く販売している「牛まぜのっけ朝弁」のコスパはさらに際立ちます。

牛まぜのっけ朝弁3つの魅力

すき家の牛まぜのっけ朝弁390円（筆者撮影）

筆者が考える「牛まぜのっけ朝弁」の魅力は3つあります。

1つ目は栄養バランスの偏りがちな牛丼に、オクラとおんたまをプラスすることで、野菜を摂取できたり、タンパク質を強化できたりする点。2つ目はさらにそこに紅しょうがを追加することで、オクラの緑、おんたまの黄色、紅しょうがの赤と、目に楽しい彩りになる点。見た目も美しくシズル感が増します。

そして、3つ目は……かつお節をかけたオクラと牛丼の具材との相性が抜群なこと！　牛丼だけでもおいしいのは周知の事実ですが、牛丼・かつお節・オクラのトリプルコンボは文句なし。さらにおんたまが加わることでまろやかさが増します。

彩りと食感に朝から刺激される食欲

とろとろおんたまと、ねばねばオクラが朝の胃に優しい（筆者撮影）

ガツンとした食べ応えの牛丼を、オクラのねばねばと、おんたまのとろとろで、優しく包み込み、かつお節のうまみ成分が全てのおいしさを底上げしてくれる。

さらに千切り紅しょうががシャキシャキピリリとアクセントになり、食欲のない朝でもペロリと食べられてしまいます。「なんともよくできた朝食だな～」と、感心しきりのメニューなのです。

具材の量は控えめとはいえ、かつぶしオクラ牛丼におんたまが乗って390円はお得（筆者撮影）

こだわり満載！すき家のフェアトレードコーヒー

せっかくのテイクアウトということで、「アイスコーヒー」（一部店舗のみで販売）税込110円も追加で注文しました。「牛まぜのっけ朝弁」と「アイスコーヒー」で、ちょうど500円。ワンコインで収まり、財布に優しいのも魅力です。

ワンコイン朝食。牛まぜのっけ朝弁とアイスコーヒーで500円（筆者撮影）

「すき家でコーヒー？　牛丼家のコーヒーがおいしいわけないでしょ」と、思う方もおられるかもしれません。でも、実は「すき家」のコーヒーは、驚くほど本格的な味わいなんです。

それもそのはず、「すき家」を運営するゼンショーホールディングスのコーヒー豆は、どれもフェアトレードコーヒーなんです。

専用カップに入った、カフェチェーンとみまごうすき家のアイスコーヒー（筆者撮影）

安さの秘訣は、日本の外食企業でダントツ1位の売上高を誇るゼンショーならではの大量仕入れ。「すき家」をはじめ、カフェ「モリバコーヒー」や、ハンバーガーチェーン「ゼッテリア」、ファミリーレストランの「ココス」や「ビッグボーイ」などの3000店舗以上の系列チェーンで、フェアトレードコーヒーを提供しています。

フェアトレードコーヒーをうたった商品は高価な場合が多いのですが、「すき家」は違います。「ホットコーヒー」が税込110円、「アイスコーヒー」がMサイズ税込110円、Lサイズ税込160円と、缶コーヒーもしくは、コンビニのコーヒーぐらいの価格帯で買えてしまいます。この安さはコーヒー好きにはありがたいかぎりです。