年間120機ほど生産か。

ウクライナではロシア軍の装甲車攻撃などで活用

 トルコの軍需企業であるバイカルが、ウクライナのキーウ近郊に工場を建設中であると2024年2月7日、ロイター通信が報じました。


バイラクタル TB2(画像:バイカル・テクノロジー)。

 バイカルはバイラクタル TB2やバイラクタル アクンジュなど、軍用無人航空機の開発・製造で知られるトルコの企業です。

 ロイター通信によると、バイカルはキーウ近郊で500人を雇用する予定とのことです。工場ではバイラクタル TB2及びTB3を生産しようと計画中で、年間120機ほどの生産能力があります。なお、工場の完成は1年半以内としています。

 現状、ウクライナはロシアと戦闘中ですが、その点に関しては、計画を止める理由にはならないとしています。

 ウクライナでは、バイラクタル TB2を使って、ロシア軍の装甲車や砲兵などを上空から攻撃しており、戦果なども度々報じられています。実はロシアがウクライナへ本格的な侵攻が始まる以前にもウクライナ東部の紛争で親ロシア派との戦闘で使用されており、ゼレンスキー大統領も「彼らは戦いで非常に成功したことを示した」と話したこともあります。

  ロシアがウクライナに侵攻を開始して以降は、撃墜も報告されていますが、ウクライナ軍が同機を数十機単位で保有しているとみられています。