【停電した時に】冷蔵庫の扱い方/カセットコンロの正しい使い方/炊飯器を使わないご飯の炊き方
地震や大型台風などの災害によって「電気」が使えなくなったときや、大規模停電が発生したときに、冷蔵庫の扱い方やカセットコンロの正しい使い方、炊飯器を使わないご飯の炊き方について解説します。
停電時の冷蔵庫の扱い方
停電直後:冷蔵庫はむやみに開けない
停電しても、扉を開けなければ、密閉性の高い冷蔵庫内の温度は、すぐには上昇しません。庫内の食材はまだ低温状態を維持できるので、停電直後は扉を開けないようにし、室内の片付けなど生活空間の確保に時間を当てます。
被災6時間後が扉を開ける目安
停電して、空腹を感じ始める6時間経過後くらいが、 扉を開けるタイミングの目安です。氷や保冷剤が残っていれば食材と一緒にクーラーボックスへ移し替えます。冷凍庫の凍った食材を冷蔵庫に移すなどの工夫もしながら庫内温度の保持を心がけます。
「生もの」は衛生面でのリスクが大きいので、可能であればできるだけ早く加熱・調理しましょう。火をとおすだけで保存期間は幾分長くなります。
電気の復旧は3日が目安
ライフライン(電気・水道・ガス)の中でも、電気は比較的早く復旧します。東日本大震災(2011年)でも3日後には約80%が復旧しました。ただし、復旧までに1ヶ月以上かかった場合もあるため、被災時はある程度冷蔵庫を使えない生活が続く認識を持っておくことが大切です。
「カセットコンロ」の正しい使い方
電気やガスが使えない場合、頼りになるのがカセットコンロです。しかし、誤った使い方をすると火災や爆発の恐れもあるので注意が必要です。危険な使い方をしないように、使用前に以下のポイントを確認してください。
カセットコンロを正しく使うためのポイント
コンロとボンベは同じメーカーのものにする
ボンベを本体にきちんとセットする
壁やカーテンから15センチ以上離す
コンロの寿命に注意する(古いコンロは危険です。コンロの寿命は約10年といわれています)
2台以上並べて使わない(並べて使うと熱がこもってしまうので、コンロ同士をくっつけて使うことは避けてください)
密閉した空間や換気をしていない部屋での使用は避ける
また、キャンプなどで使うために車内にカセットボンベを置きっぱなしにしている人がいますが、車内が高温になると爆発する危険があるため、カセットボンベは車内で保管しないようにしましょう。
カセットコンロでの「ご飯の炊き方」
停電時は炊飯器や電子レンジ、IHも使えず、ガスが復旧するまではガスレンジも使えません。そんなときもカセットコンロと鍋、もしくはフライパンがあれば炊きたてのご飯を食べることができます。以下URLより、「炊飯器を使わずにご飯を炊く方法」が確認できます。
>>炊飯器なしでご飯を炊く方法
また、災害時・非常時に水、電気、ガスが使えない状況や、限られた食材、調理道具で料理を作ることを想定したレシピが以下URLより確認できます。保存食を使った麺やパンレシピなどもあるので、お持ちの食材や調理器具にあわせて参考にしてください。
>>災害・非常時に役立つおすすめレシピ
停電時に役立つ備品や使い方
停電時に便利な「お役立ち備品」を紹介します。
ラジオ
停電時はテレビもつかず、スマートフォンも充電が切れてしまったら情報を入手する方法が限られてきてしまいます。電池式のラジオなら災害の最新情報を聞くことができますし、手回しで充電できるタイプなら電池がなくなったときでも安心です。
ペットボトルと懐中電灯で作るライト
水の入ったペットボトル(500ml程度)を懐中電灯の上に置き、スイッチを入れると、光の乱反射で周囲を明るく照らすことができます。
ツナ缶&ティッシュで作るロウソク
「ツナ缶」は非常時の食材として役立つだけでなく、オイルがロウソクの代わりにもなります。未開封のツナ缶の底にキリや釘などで穴を開け、細くねじったティッシュペーパーを入れて刺し、オイルに浸します。ティッシュペーパーに火をつければ、「ツナ缶ロウソク」の完成です。オイルがなくなるまでの1時間くらい燃焼し続けます。 ロウソク代わりに使ったあとは、普通に食料として食べられます。
突然の停電でも慌てずに対処できるように、これらの方法を頭に入れておきましょう。「自分は大丈夫」と過信せず、誤った行動をとらないためにも、日頃から心構えと備えが大切です。
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