新宿・歌舞伎町の「トー横」。集まる若者たちが注目される

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俳優の高知東生さんが2023年12月17日にX(旧ツイッター)を更新し、12月中に新宿・歌舞伎町の「トー横」と呼ばれる一帯で小学生を含む12〜19歳の男女29人が補導されたとの報道をめぐって私見を語った。

「やっと見つけた居場所を奪われたら...」

高知さんは2016年に覚せい剤と大麻所持の容疑で逮捕され、懲役2年執行猶予4年の判決を受けた。2020年に執行猶予期間が終了し、同年10月の「文春オンライン」のインタビューで、母親は暴力団員の愛人で、毎日酒臭くテーブルに金だけ置いて2、3日帰ってこなかったことや、高知さんの高校卒業目前に母が自死したこと、20歳で上京し「他人から認められたかったから」という理由で覚せい剤に手を出したことなどを明かした。現在は依存症の啓発や予防教育の活動を行っている。

高知さんは「トー横キッズ」の補導について、

「批判を恐れずに言うとトー横に来る子供達を一斉補導して親元に返すことは、なんの解決にもならないと思う。戻した親が毒親ならむしろ危険。居場所のない子がやっと見つけた居場所を奪われたら、圧倒的な孤独と死が近づいてくる。大人たちがリスクを極力排除し、緩く見守るという苦渋の選択もあると思う」

と持論を展開した。

小学生のOD報道にも私見「今に始まったことではない」

高知さんの意見には、

「本当に本当にそう思う 家庭や学校が最善の居場所なんて幻想もう捨ててほしい、そんな時代はもう終わってるよ、、自分が生きててもいいと初めて思えた場所、それが歌舞伎町だったりするんだよ、難しいのはわかってるけど...彼、彼女たちがやっと見つけた生きる希望を奪うことの意味を考えてほしい」
「これが現場のリアルなんだと思うな。トー横を奪っても何も解決しない。本当に居場所がない子たちを追い出したら、さらに追い詰めるだけなんよね。禁止する、追い出すんじゃなくて、本当に危ないことからどう守るかを1番に考えないとあの子たちは生きて行けなくなっちゃう。居場所ってホント大事」
「別にたむろしてるだけなら特に思わないが、ゴミ散らかしたり叫んで周りの人達に騒音で迷惑かけたり、挙句の果てに覚醒剤やら流行ってるみたいなので、街の治安乱してる奴らとしか思えない 補導されてさっさと家に返すべき」
「こういう意見を見る度に思うんだけど、新宿にたむろして治安悪くするのと家庭の環境って関係ないよね 一斉補導した上でさらに別の対策するのが必要ってだけで補導自体は間違ってないよ」

など、様々な声が寄せられている。

高知さんは12月15日にも、小学生2人が市販薬を過剰摂取する「オーバードーズ」で病院に搬送されたという報道を受け、

「薬物の問題は昔からある、今に始まったことではない。俺達の時代はシンナーだったし、上の世代は睡眠薬が流行っていた。つまりいつの時代も『死にたい』『死んでもいい』と思う若者がいて、それは取締や刑罰を強化するのでは解決しないってことなんだよな」

と私見を語っていた。