食楽web

●横浜駅エリアの鶏ラーメン店が作るデカ盛りを調査!

 改めて言うのもなんですが、ラーメン店激戦区、横浜駅エリア。家系のお膝元でもあり、チェーン店も個人店もとにかくいっぱいあって、駅周辺だけでおそらく50件以上、いや、100件近くあるのでは? と思えるほどのラーメン店密集地です。

 その中でも、濃厚な鶏ラーメンを食べたくなったらあそこ! と言われている人気ラーメン店にデカ盛りがあると聞き、向かったのは『自家製麺 酉』。横浜中央郵便局の隣り、アソビルの1Fにあるラーメン店です。

 店内はカウンター席のみで、真ん中に厨房があり、ラーメンを作る姿を眺めながらできるのを待つスタイル。店の端には製麺機があり、店名についている自家製麺、に納得です。

券売機。王道のラーメンにしつつ、麺増し(100g)+100円と野菜増し+50円で注文!

 まずは券売機で「ラーメン」(850円)と、「麺増し」(100円)、「野菜増し」(50円)を購入。するとお店の人からサービストッピングの確認があります。ラーメンの場合、ニンニクと「ちょい野菜」と「ちょいあぶら」は追加料金なしで足すことが可能。ここはニンニクとあぶらを追加でお願いします。

 ちなみに有料の追加トッピングには、「麺増し50g」(50円)や、「鶏肉増しダブル(+7枚))(300円)、などもあります。そして野菜増しボタンの近くには「50円で野菜かなり増えます」との注意書きが。これは、まず追加料金なしの「ちょい野菜」のボリュームを知ってから追加すべきだったのかも…なんてぼんやり思っていたら、その予感、正しかった~!

高さ約18cmの野菜の山!「ラーメン」麺増し・野菜増しで1625g!

「ラーメン」850円+「麺増し」100円、「野菜増し」50円(ニンニク、ちょいあぶら増し)で1000円

 待つこと数分、目の前にやってきたのは山! 券売機に書かれていた注意書きは本当だった……。早速計測すると、直径21cmのどんぶりに、高さ約18cm、重さ1625g(器の重さを除く)。ヤサイ山盛り、そして分厚くカットされた鶏チャーシュー、もちろん上から見たら麺は見えません。1000円でこのボリューム、もぉ笑うしかない!

スープは濃厚な鶏白湯。「ちょいあぶら」も“ちょい”とかのレベルじゃない、しっかりヤサイにかかっています

 早速一口! といってもヤサイの山で麺には辿り着けないので、まずは山を切り崩し、レンゲを突っ込んでスープを味わいます。スープは濃厚な色をしているけれど、鶏の甘みを感じる、見た目よりあっさりした味わいです。でも旨みはしっかり。鶏ならではの旨さと軽やかさを感じます。

 そして鶏チャーシューは厚みがありしっとり! 鶏スープに鶏チャーシューは、当たり前なんだけれど相性がとってもいい。大ぶりの鶏チャーシューが2枚もあって贅沢です。

自家製麺は極太ストレート麺。やっと引っ張り出せた~!

 そして自家製麺は小麦の香りを感じる極太麺。もちもちでシコシコで、濃厚だけど後味はスッキリしている鶏のスープと好相性です。麺を追加したのもあり、引っ張り出して食べ続けていてもちっとも減らない。見た目がずっと変わらず、むしろゆっくり食べていたら増えていきそうな勢いを感じます。

「スープは宮崎産の鶏の鶏ガラでとっています。鶏チャーシューも宮崎産の鶏ですね」と話すのは店長の井上裕太郎さん。「うちで使っている宮崎産の鶏は、水がいいところに住んでいるので、硬すぎず、旨みが強いんですよ」。

 実はこの店、姉妹店で鶏料理専門の居酒屋『とりビアー』を営んでいて、本社は霧島鶏を取り扱う会社。なので鶏ガラは豊富にあるし、鶏の扱いもハイレベル、というもの。

「うちは麺もウリですね。オーション小麦を使った自家製麺で、極太ストレート麺。ほんのり甘さを感じます。麺と鶏が店の自慢なんですよ」。なるほど~。一般的な鶏専門ラーメンの店に比べて、鶏をふんだんに使えることで、旨みがしっかり感じられるスープに、そして自家製麺でさらにパワーアップしている、ということですね。

自慢の一つ、鶏チャーシュー。しっとり、しかも厚みがあるので食べ応えあり

「うちのラーメンは、鶏の割合が多いので、見た目よりあっさりしていて食べやすく、食べ続けてもドスッとこないので、ボリュームがあってもみなさん完食していきますよ」と井上さん。

 もし途中で味変したくなったら?「卓上に七味やブラックペッパー、かえしなどがあるので、好みの味を足しながら食べていくのがおすすめですね」。卓上には他に一味やお酢なども置かれています。お酢はおそらくまぜそば用だけど……。

 ちなみにトッピングには、「限定辛ニラ」(100円)や「宮崎産ゆず胡椒」(50円)、「宮崎産鶏キムチ」(100円)などもあるので、追加トッピング、というのもアリ。「マイルドに味わいたい人は『生卵』(50円)もおすすめですよ」(井上さん)

まとめ

「2024年1/28に3周年イベントをやる予定です。詳細はSNSをチェックしてください」(店長の井上裕太郎さん)

 通常で麺は茹で前200g、それを100g追加したので、おそらく茹で上がりの麺だけで500g前後、そして山盛りのヤサイと、鶏チャーシュー2枚。見た目はかなりストロングですが、鶏の美味しさ、そしてくどさのない味わいなので、結構スイスイ行ける。途中までは食べても食べても減らなくて、どうなることかと思っていたけれど、味変などを楽しみつつ、大満足のまま完食。

 鶏を贅沢に使った鶏ラーメンは、麺もワシワシブリブリで食べ応え十分。激戦区横浜駅エリアで鶏といえばあそこ、と言われるのに納得の美味しさでした。次回は限定麺の「~三種ノ味噌ブレンド~」(1000円)にするか、「台湾まぜそば」(900円)にするか。横浜に来たら、また食べにいきたくなる、鶏の旨さを満喫できるお店でした!

(取材・文◎いしざわりかこ)

●SHOP INFO

店名:自家製麺 酉

住:神奈川県横浜市西区高島2-14-9 アソビル 1F
TEL:非公開
営:11:00~21:00(L.O.20:50)
休:なし(アソビルに準ずる。2023年12/31~2024年1/4は休み)