埼玉県民に聞いた「本当にダサいと思う県は?」 “秘境”群馬県、“訛り”茨城県を抑えたぶっちぎりの1位は!?【本誌アンケート】
映画『翔んで埼玉〜琵琶湖より愛をこめて〜』が11月23日に公開される。前作『翔んで埼玉』(2019年)は興行収入37.6億円のヒットを記録したが、今回も大いに注目を集めている。
原作は1982年から1983年にかけて掲載された魔夜峰央による漫画で、当時の流行語だった「ダさいたま」が、そのベースになっていることは言うまでもない。
「ダさいたま」という言葉が生まれて40年余り、そしてその言葉が再び脚光を浴びている今だが、当の「埼玉県民」はこのことをどう考えているのだろうか?
本誌は独自にアンケート調査を実施。埼玉県在住の10代から50代の男女500人に、「本当にダサいと思っているのはどこか?」をきいた。対象としたのは、埼玉県を含む関東1都6県だ。すると、意外な結果が…?
得票数の少なかった順に発表していこう。
【第7位】8票 神奈川県
【第6位】20票 東京都
【第5位】25票 栃木県
【第4位】26票 千葉県
神奈川県、東京都については納得の順位だろう。ただしこんな意見も。
《神奈川県》「出身を神奈川県といわず『横浜』とわざわざいうところがダサい」(20代男性・無職)
《東京都》「住んでる半分以上は地方出身者。東京は田舎者の宝庫」(50代男性・会社員)
栃木県については「みんな訛ってる」という意見が多数。
意外だったのは千葉県。『翔んで埼玉』では埼玉のライバル扱いだったのだが…。千葉がダサい理由は
「東京ディスニーリゾート?嘘つくなよ、千葉だろ!」(30代男性・会社経営)
「観光名所、なんでも『東京』の名前を付けがち」(20代男性・無職)
確かに、東京から遠く離れた袖ケ浦市に「東京ドイツ村」があったりする。
【第3位】65票 群馬県
「埼玉は何もないと言われるけど、群馬こそ本当に何もない」(10代女性・学生)
「とにかく食べ物が地味」(50代男性・公務員)
「埼玉は海なし県だけど、群馬は本当の秘境」(30代男性・会社員)
【第2位】136票 茨城県
「標準語を話してるつもりでも訛っている」(50代女性・主婦)
「暴走族とヤンキーのイメージ。あと納豆」(10代女性・学生)
「水戸あたりはまだしも、それより北はほぼ東北。関東じゃない」(30代男性・公務員)
『翔んで埼玉』では、群馬は「秘境の地」、茨城は「気の弱い女性はその地名を聞いただけで卒倒してしまう」と、埼玉以上にディスられていた。
【第1位】220票 埼玉県
なんと、圧倒的な票を集めたのが地元・埼玉。
「県北部在住です。東京に通勤するには遠く、観光地もない。普通に『ダさいたま』だと思う」(10代男性・学生)
「都会でもあり田舎のようでもあり、でも住みやすくていいところです。ダサくて大いに結構」(30代女性・派遣社員)
「ダサいダサいと言われるほど愛着がわきます。馬鹿な子ほどかわいい、みたいな感覚です」(30代女性・パート)
「生まれた時から言われていて染みついています。もはや誉め言葉にすら思ってます」(40代男性・医療系)
「ダサいたま、クサいたま…語呂がよすぎますね。何と言われても、いいところです」(40代男性・教員)
自虐的な意味もこめて「ダサい」。しかし、その裏には県民たちの深い「埼玉愛」が込められていることが判明した。埼玉県では今年「本当に『ダさいたま』!?」と意見を募集し、800を超える意見が寄せられたという。12月発行の県の広報誌でその結果が掲載される予定で、そちらにも注目したい。