2013年、BTSのメンバーとしてデビューしたジョングクは、優れたボーカル、ラップ、パフォーマンスの実力を兼ね備えたオラウンダーアーティストだ。BTSの楽曲の他にも、ソロ曲「Begin」や「Still With You」などを通じて優れた歌唱力を披露した。またLauv、チャーリー・プースなどグローバルミュージシャンとのコラボを通じて、音楽の幅を一層拡大させた。昨年は「2022 FIFAワールドカップ」公式サウンドトラック「Dreamers」の歌唱に参加し、「2022 FIFAワールドカップ」の開会式に出演した。



――BTSの“黄金マンネ(末っ子)”というニックネームを持っているだけに、今回のアルバム名は意味深いと思います。「GOLDEN」に込められた意味と、アルバム名を決めた過程を教えてください。

ジョングク:先ほど申し上げたように、“黄金色の瞬間”をモチーフにしました。BTSの黄金マンネと呼ばれていた頃から、僕の名前で出す初のソロまで。アルバムが完成するまで、本当に数々の旅程、多くの時間と経験が僕を作ったと思っています。そのため、今の僕を一番よく見せることができるものを今回のアルバムに収めたいと思いましたし、アルバム名も同じ理由で決めました。

――アルバム制作に錚々たるミュージシャンたちが参加しましたが、11曲のうち「Standing Next to You」がタイトルでなければならなかった理由は何でしょうか?

ジョングク:この曲をいつ聴いたかと言うと、アンドリュー・ワット(Andrew Watt)と「Seven」のレコーディングを一緒に行い、それを終えた状態でアンドリューが「こんな曲を持っているんだ」と言いながら聞かせてくれたんです。聞いてすぐに惹かれたというよりは、何だかすごく壮大さがあって、その時は振り付けもできていたわけでもなかったのに、ステージでやったら本当にカッコいいだろうという、絵を描くことができました。そのため今作のタイトルに適していると思いました。

――エド・シーラン、ショーン・メンデスなど、コラボアーティストが豪華です。彼らとの作業を振り返ってどうだったか、そして最も記憶に残る瞬間があれば教えてください。

ジョングク:今回のアルバムは本当にたくさんの方が参加してくださいました。でも、楽曲は書いてもらったんですが、実はエド・シーランさんやショーン・メンデスさんなどに直接会う機会はありませんでした。なので、その部分はとても残念でしたが、他のプロデューサーの方々とはコミュニケーションを取って、レコーディングをする過程でもずっとオンライン会議をするなど、様々な方法でやり取りをしながら曲作業を行いました。次に機会があれば、ぜひお会いしたいです。

――アルバムのすべての収録曲を自ら選定されましたが、選ぶ基準はありましたか?特に愛着のある曲があれば、理由と一緒に教えてください。

ジョングク:個人的には、もうインタビューでも数回話したことがあるんですが、すごく多彩なジャンルをこなせる歌手になりたいんです。僕の声は僕のものなので、僕だけが出せる歌声で、僕だけがこなせる、完璧に歌える、そのような音楽や結果物を作りたかったんだと思います。なので、今回の準備過程でも本当にたくさんの楽曲をもらい、歌を全部聴きながら「僕が上手なジャンルは何だろう?」「挑戦してみたいジャンルは何だろう?」「足りないものは何だろう?」と考えて、かっこいい姿をお見せしたいので、ステージに立つ僕の姿を想像しながら曲選びをしました。もちろん、全ての楽曲が僕には愛着があって好きですが、タイトル曲以外の収録曲で最も愛着があるのは「Hate You」という曲です。今の季節にもとても似合う曲ですし、また多くの方が好きになってくれそうな曲です。そんな期待感があります。とはいえ、僕はすべての曲が好きです。

――11曲すべて英語で歌った理由はありますか?また、今後のソロ活動において、韓国語の曲も期待してもいいですか?

ジョングク:今回のアルバムは、海外の音楽市場を目標に準備した作品であるだけに、全体的に全て英語曲を選びました。レコーディングをしながら、発音が本当に難しかったです。苦労もありましたが、結果的に全曲がよく出来上がったのでとても幸いです。また、音楽的に常に挑戦したく、さまざまな姿をお見せするため、多方面で悩んでいます。そして、韓国語の歌も早く機会を作ってプレゼントしたいと思っているので、これからも期待してくださったらありがたいです。

――ソロ活動をしながら気づいた、自分の新しい姿はありますか?

ジョングク:レコーディングなどの作業を通じてたくさん感じた気がします。また、反対にその新しい面が自分の良くない部分、つまり「あ、僕がこの部分では未熟で、これができないんだ」というような、いい気付きが得られたようで、僕についてもう一度考えるようになった瞬間があったと思います。

――「Seven(Feat. Latto)」「3D(Feat. Jack Harlow)」を連続ヒットさせ、グローバルポップスターとして地位を固めたと評価されています。現時点で、自ら考える“ボーカリスト”ジョングク、“パフォーマー”ジョングクの特徴や長所は何でしょうか。

ジョングク:まず“グローバルポップスター”と評価してくださって本当にありがたく、一方では照れくさいですが、歌やダンス、音楽すべてを完璧にお見せしたく、僕だけのカラーを作るために、1人で発声練習もたくさんしてモニタリングも頻繁に行い、足りない部分を補おうとしました。それでもまだ足りなさを感じているので、もっと一生懸命にやりたいと思います。そして、長所というにはまだ足りませんが、さまざまな曲を歌った時に違和感があまりないところかなと……。似合う曲が多いような、そんな歌声を持っているのが長所ではないかなと思います。