リバプールの遠藤航【写真:ロイター】

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リーグ戦で先発したのはここまで1試合のみ

 イングランド1部リバプールの日本代表MF遠藤航は、リーグ戦では今季スタメン1試合のみと現状レギュラー確保には届いていない。

 クラブOBの元スコットランド代表DFスティーブ・ニコル氏は「遠藤航リバプールプレミアリーグで先発させるまでの信用に至っていない」と主張している。

 現在30歳の遠藤は、今夏1620万ポンド(約30億円)でリバプールへと完全移籍。元々のリバプールのターゲットであったエクアドル代表MFモイセス・カイセド(ブライトン→チェルシー)を逃したため、次なるプランとして遠藤に白羽の矢が立ったとされている。

 そんな遠藤はここまで公式戦11試合に出場しているが、先発を飾ったのはプレミアリーグ第3節のニューカッスル戦(2-1)、リーグカップのレスター・シティ戦(3-1)、UEFAヨーロッパリーグ(EL)グループステージ第3節トゥールーズ戦(5-1)の3試合のみ。トゥールーズ戦では移籍後初ゴールを挙げるなど大きな活躍を見せたが、続く10月29日のリーグ第10節ノッティンガム・フォレスト戦(3-0)では後半35分から途中出場となっている。

 英紙「デイリー・ミラー」は、現状レギュラーを確保できていない遠藤に対するOBニコル氏のコメントを紹介。約13年間リバプールでプレーした経験を持つニコル氏は「クロップは遠藤を新しいクラブに馴染ませるのに時間をかけているようだ」と前置きしつつ「しかし、彼は遠藤を信頼しているとは思えない。遠藤を先発させ、ほかの2人をさらに前方のポジションに置くほど、彼はまだ信頼を獲得していないんだ」と見解を示した。

 記事ではOBの声を受け「遠藤がより大きな試合での出場機会を得るためには、忍耐強くプレーしなければならないだろう」と指摘している。直近のノッティンガム・フォレスト戦でも終盤10分のみの出場にとどまったが、こうした短い時間で結果を残すことが先発確保への第一歩なのかもしれない。(FOOTBALL ZONE編集部)