元管制官の解説で飛行機鑑賞クルーズ 羽田沖航路持つシーライン東京、シリーズ化目指す
東京湾でレストラン船を運航するシーライン東京は、元航空管制官と羽田空港沖で飛行機を鑑賞するクルージングツアーを9月18日に開催した。
通常はレストラン船として運航されている「シンフォニークラシカ」を活用したもので、大人83名、子ども11名の計94名が参加した。午前10時頃に日の出桟橋を出航後、レインボーブリッジの下を通過して、羽田空港沖に航行。C滑走路やD滑走路沖で離着陸する飛行機をデッキから鑑賞しながら約3時間のクルーズを楽しんだ。ツアーには2名の元航空管制官が同行し、飛来する航空機や空路などについて参加者に解説した。
船内では、航空管制の仕事の解説するコーナーや、管制官とパイロットの通信のシミュレーションを体験できるコーナーも設けられた。オリジナルカレーと、日本航空(JAL)の機内で提供されているコンソメスープのランチが付き、料金は大人12,000円、子ども9,600円だった。
今回は初めての取り組みとして1日限定での開催だったが、シーライン東京は、保有する羽田空港沖の航路を有効活用して同様のツアーのシリーズ化を目指す方針。同社の担当者は、機内食を提供するツアーや夕方の時間帯の運航、航空会社とのコラボで機長と船長の対談なども企画したいとしている。(写真:シーライン東京提供)