ドイツ戦のスタメン予想。(C)SOCCER DIGEST

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 森保ジャパンは現地時間9月9日、敵地ヴォルフスブルクのフォルクスワーゲン・アレーナでドイツ代表と対戦する。

 2−1で歴史的勝利を挙げたカタール・ワールドカップの再戦となるこの一戦に向けた前日会見で、森保一監督は「4−2−3−1」を採用すると明言した。そのフォーメーションに当てはめ、スタメンを予想してみたい。

 悩んだのはGKだ。3月シリーズの2試合はシュミット・ダニエル(シント=トロイデン)、6月シリーズではエルサルバドル戦で大迫敬介(サンフレッチェ広島)、ペルー戦で中村航輔(ポルティモネンセ)がゴールマウスを守った。順当ならシュミットとなりそうだが、クラブで直近の試合に出場していない点も踏まえて、シュートストップに定評がある大迫を抜擢すると見立てた。

 最終ラインは、右から菅原由勢(AZ)、板倉滉(ボルシアMG)、冨安健洋(アーセナル)、伊藤洋輝(シュツットガルト)と予測。第二次森保ジャパンで全4試合に先発している菅原と板倉、ドイツでプレーし、森下龍矢(名古屋グランパス)よりも守備能力が高い伊藤の先発は堅いだろう。

 板倉とコンビを組むCBは、クラブでバックアッパーとなっている冨安ではなく、カタールW杯予選でも板倉と好連係を見せた谷口彰悟(アル・ラーヤン)を起用する可能性もある。

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 ダブルボランチは、リバプールへステップアップ移籍を果たした遠藤航と守田英正(スポルティング)になるだろう。この2人が最終ラインの前に並べば、大崩れはしないはずだ。

 二列目は左サイドハーフの三笘薫(ブライトン)は確定。トップ下は、久保建英(レアル・ソシエダ)も考えられるが、ドイツをよく知り、新天地のラツィオで初ゴールを挙げたばかりの鎌田大地が入るだろう。

 難しいのは、“激戦区”の右サイドハーフだ。堂安律(フライブルク)や久保ももちろんスタメンの実力はあるが、カウンターでより力を発揮できる伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)と予想した。

 堂安は開幕から1試合しかスタメンがない点、久保は“ぶっつけ本番”で2ゴールを挙げたグラナダ戦の前に「右大腿四頭筋の違和感」(『Mundo Deportivo』紙)で4日間連続で練習を欠席しており、大事を取って12日のトルコ戦で先発するのではないかと見た。

 1トップは上田綺世(フェイエノールト)だ。カウンターで活きる古橋亨梧(セルティック)、プレッシング能力に長けた前田大然(セルティック)らもいるが、選手が口々に言っていたように、カタールW杯のドイツ戦よりも「ポゼッションを高めたい」なら、前線でボールを収められる上田が必要だ。もちろん、その決定力にも期待したい。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部/現地特派)