3年前にハウスメーカーでオール電化住宅を建てる際に、メーカーの「標準タイプ」のキッチンを採用した日刊住まいライター。ショールームでサイズを確認していたものの、鍋や食器といった自身の持ち物の総量を考慮しなかったことで、不便な思いをするハメに。加えて、掃除機能のないレンジフードを採用したことにも後悔しています。詳しくレポート。

19畳のLDKには対面式キッチンを選択

わが家は、妻と子ども2人(4歳と1歳)の4人家族。3年前に大手ハウスメーカーで、総2階のオール電化住宅を建てました。

1階にあるLDKは約19畳。リビング、ダイニング、キッチンが一列に並んだ間取りで、対面式キッチンからは、ダイニングとリビングを見渡せます。

 

キッチンのサイズは、横幅255×高さ85×奥行70cm。いわゆる標準タイプのサイズです。

ダイニング側には収納スペースをつくっていません。また、腰壁を採用しており、ダイニング側からは、シンクやワークトップが見えないようになっています。コンロは標準仕様のIH。食洗機もメーカーで取り扱っているもので、深型のタイプを採用しました。

 

ショールームでサイズを確認したのに使いづらい

わが家は家づくりの際に、ショールームでキッチンのサイズを実際に体感しました。実際のキッチンを見たうえで、標準サイズのキッチンで問題ないと判断して採用することに。

しかし、自分たちが使っている鍋や食器のサイズや、洗い物として出る食器の量、それにともなって必要なシンクや水切り場のサイズなど、細かいところまで考えていませんでした。

後悔先に立たず、ですが、サイズを確認しただけではダメ。キッチンで使うものが、そのサイズで大丈夫なのかということまで、ちゃんとチェックすべきたったと後悔しています。

皿洗い後の食器置き場が全然たりてない!

わが家には食洗機があり、基本的に毎日利用しています。ただ、食洗機に入りきらない食器は、手洗いして自然乾燥させることに。

シンク横の食器置き場は、幅が20cmしかありません。シンクに引っかける水切り棚もありますが、これも縦40×横20cm。

食洗機とこれらの食器置き場があれば、皿洗い後の食器置き場の広さは、十分だろうと考えていました。しかし、これでは置き場所が全然たりなくて困っています。

 

わが家は夫婦共働きなので、夜に多くの洗い物(夕食後の食器、子どもが使って汚れたお盆、調理後のフライパンや鍋、弁当箱や水筒など)が出ます。

食洗機、シンク横の食器置き場、水切り棚を全部使ってもたりないので、今では食器置き場の反対側に吸水マットを敷いて、洗い物を置いているありさま。

ただこの場所は、本来、調理や作業をするスペース。洗い物を置く場所ではありません。調理するにも窮屈!

選んだ標準タイプのキッチンよりも、もう少し幅のあるものを選んでいたら、皿洗い後の食器置き場のスペースを確保できていたはずです。

当然、キッチンの幅を伸ばすと、ダイニング、リビングへの通路が狭くなります。しかし、家事が少しでもラクになるのであれば、キッチンのサイズを優先すればよかったと感じています。

 

標準仕様のレンジフードは掃除の手間がかかる

もう一点後悔している点が、キッチンのレンジフード。

コストを抑えるために、10年程度の長期掃除不要のレンジフードではなく、定期的に掃除が必要なレンジフードを採用してコストを抑えました。ちなみに、長期間掃除不要のレンジフードのオプションは10万円程度でした。

マイホームに住み始めた当初は、毎月1回レンジフードの掃除をしていました。しかし3年もたつと掃除が面倒になり、3、4か月に1回の頻度になっています。

実際使い始めてみると、10万円で長期間にわたり掃除の手間を減らせるのであれば、高い買い物ではなかったかも。掃除が必要なレンジフードを採用したことを後悔しています。

以上、わが家のキッチンについて語ってきました。キッチンは毎日使うもの。使いやすくて、掃除しやすいことは、本当に大事なことだと思っています。