フルトン選手(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)

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プロボクシングの元WBC・WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国、29)が、WBC・WBO同級王者・井上尚弥(大橋、30)とフェザー級で再戦するプランを明かした。英スポーツメディア「talkSPORT」の編集者マイケル・ベンソン氏が2023年8月10日にツイッター(現X)にフルトンの意向を投稿した。

ベンソン氏は「スティーブン・フルトンは井上尚弥に敗れた後、フェザー級に転向する意向を表明した。同階級で世界タイトルを獲得し、将来的に井上がフェザー級に上がってきた際に再戦を目指すつもりだという」とのコメントを投稿した。

「井上が階級を上げたら再戦が実現する」

フルトンは8月10日にインスタグラムのストーリーにベンソン氏の投稿画像を添付し、ツイッター(現X)には井上戦の画像を添付して今後に関して言及した。

フルトンは「より強く、より良く、よりスマートに戻ってくる。彼との対戦で名誉挽回するのが待ちきれないよ」とのコメントを投稿した。

この投稿に対してファンが「階級を上げてベルトを1つか2つ獲るんだ。彼(井上)が階級を上げたら再戦が実現する。幸運を祈る」とエールを送ると、フルトンは「それは俺の計画だ」と返信した。

フルトンは7月25日に東京・有明アリーナで井上の挑戦を受け、8回TKO負けを喫して王座陥落。減量苦から階級をフェザー級に上げるとみられているが、今後に関して明言を避けていた。

フルトンの投稿に反応した米ボクシング専門メディア「BOXING NEWS 24」(WEB版)は、「フルトンが井上との再戦をファンから期待されるためには、フェザー級で最も弱いベルト保持者を選ぶのではなく、トップクラスのチャンピオンと対戦する必要がある」との見解を示した。

さらに「フルトンはWBOフェザー級王者ロペイシ・ラミレス(キューバ)やIBF王者ルイス・アルベルト・ロペス(メキシコ)に挑戦する気があるのだろうか?」と疑問を投げかけ、「彼らはフルトンにとっては悪夢のような選手で、井上戦よりもひどい恥をかかされる可能性が高いから可能性は低いだろう」と分析した。