Threadsの機能はどんどん進化しています(筆者撮影)

メタが運営するテキスト共有アプリ「Threads(スレッズ)」、皆さんはもう利用しているでしょうか。Threadsは2023年7月5日(アメリカ時間)にスタートし、開始から5日間でユーザー数が1億を突破するという好調な発進を見せました。その後、1日のアクティブユーザー数が減少しているとの調査(Similarweb)が発表されましたが、次々に機能のアップデートが行われるなど、まだサービスの勢いは衰えていません。

記事(ツイッターの対抗「スレッズ」を今すぐ楽しむ方法)で、ThreadsはInstagramアカウントで利用することなど、始め方についてお伝えしました。今回は、Threadsをもっと楽しむワザを紹介したいと思います。

フォロー中のアカウントの投稿だけを見る


Threadsアイコンをタップすると、「フォロー中」タブでフォローしている人の投稿だけを表示できます(筆者撮影)

これまでThreadsを起動すると、フォローしているアカウントの投稿だけでなく、Threadsがおすすめする投稿も一緒にフィードに表示されていました。そのため、「読みたい投稿が読めない」「知らない人の自撮りは見たくない」などの不満が続出、なかには離れていくユーザーもいたようです。

そうしたユーザー待望の機能である、フォローしているアカウントだけを表示できる機能がリリースされました。Threadsアプリの上部にあるThreadsアイコンをタップすると、「おすすめ」と「フォロー中」のタブが出現します。「おすすめ」にはフォローしていないアカウントの投稿が、「フォロー中」にはフォローしているアカウントの投稿が表示されます。

この機能はいつでも切り替えることができます。これまで通りにフォローしていない人とフォローしている人を混在させたフィードを見たい場合は、もう一度Threadsのアイコンをタップします。

知らないアカウントとめぐり合いたい人、フォローしているアカウントだけで十分な人など、Threadsを使う目的に応じて切り替えられるのは便利ですね。

Twitterのように匿名で使いたい

Threadsのリリース時、「Twitterの代わりにしたい」と考えていた人たちは、Instagramアカウントで利用する仕組みにがっかりしていました。Instagramで実際の知り合いと繋がっているため、Twitterのような匿名性がないと思ったからです。

しかし、Threadsを利用するときに使うInstagramアカウントは複数作成できます。ThreadsはInstagramアカウント1つにつき1つプロフィールを作成できるので、リアルと繋がらないInstagramアカウントを新規に作り、それぞれにThreadsのプロフィールを作れば、匿名でThreadsを利用できます。

Instagramはアイコンをダブルタップ、または長押しするだけで複数アカウントを切り替えられますが、Threadsアプリにはまだ切り替え機能はありません。しかし、Instagramで複数アカウントにログインしておけば、Threadsをいったんログアウトすると、再ログインのときに別のアカウントでログインできます。もう少し詳しく手順を説明すると、プロフィール画面のメニューボタンをタップしてログアウト/ログイン画面で「アカウントを切り替える」をタップする、アカウント一覧からログインしたいアカウントをタップしてログインする、という手順で切り替えられます。


「アカウントを切り替える」をタップすると、Instagramでログインしているアカウントが一覧表示されるので、サブアカウントでログインしましょう(筆者撮影)

いちいちログインし直す手間はありますが、アカウント名やパスワードの入力は必要ありません。今後は複数アカウントの切り替え機能をサポートする予定だとInstagramの責任者アダム・モッセーリ氏が述べているので、もっとたやすく運用できるようになりそうです。

ただし、Instagramでは「フォローする人を見つけよう」の機能などでサブアカウントが知られることがあります。また、Threadsでも他のユーザーに返信すると、その返信がフォロワーに表示されるため、関係性などから推測されることもあるでしょう。サブアカウントではリアルのアカウントとまったく異なる人をフォローする、アイコンや名前を無関係なものにするなどの工夫が必要です。

フォロー関係を確認する

Threadsでは、プロフィール画面では、フォロワーの数しか表示されません。自分がフォローしている人を確認するには、「フォロワー〇人」の箇所をタップします。すると、「フォロワー」「フォロー中」「待機中」のタブが表示され、それぞれアカウントが表示されます。

「フォロワー」タブでは、自分をフォローしているアカウントが表示されます。フォローしたい人がいたら、「フォロー」ボタンでフォローできます。ボタンが「フォロー中」になっている人は、すでにフォローしているアカウントです。

「フォロー中」タブでは、自分がフォローしているアカウントが表示されます。「フォローを解除」でフォローをやめることができます。

「待機中」は、あなたがフォローを希望したアカウントが表示されます。Instagramで繋がっていてまだThreadsを始めていない人に対して、フォローリクエストを送った場合に表示されます。

自分が他の人にフォローされているかを確認するには、相手のプロフィール画面で「フォロワー〇人」をタップし、「フォロー中」タブの先頭に自分がいるかを確認します。時々、不具合なのか先頭に出ないことがあるので、検索欄に自分の名前やユーザネームを入れて確認すると確実です。


相手にフォローされているかを確認するには、相手の「フォロー中」リストの上部に自分がいるかを確認します(筆者撮影)

また、フォローされたくない人にフォローされている場合は、相手のプロフィール画面に行き、右上のメニューボタンをタップ、「フォロワーを削除」でこちらからフォローを外せます。

「フォローを削除」しても相手に通知されず、繋がる前の状態に戻るだけなので、自分の投稿をあまり読まれたくないけれどブロックするほどではない、といった時に便利です。

ミュート、制限、ブロックも同じメニューボタンからできます。これらの仕様は、Instagramとほぼ同様です。

現状のThreadsには、まだユーザーから多くの要望が集まっています。前述のアダム・モッセーリ氏の投稿では、ハッシュタグや本文検索、編集、気に入ったものを1カ所で確認できる機能、Web版をリリースすると話しています。使い勝手が改善していくにつれ、ユーザーの利用は活発化していくと思います。まだThreadsを始めていない方は、そろそろ始めてみるのもよさそうです。

(鈴木 朋子 : ITライター・スマホ安全アドバイザー)