築50年以上の借家で5匹と暮らす工夫。DIYを駆使して動物にも人にも心地よく
日々の暮らしに喜びや癒やしをもたらしてくれる犬や猫たち。家族の一員である動物たちはもちろん、住む人も楽しく、快適に過ごせるための工夫を凝らした、すてきなおうちを紹介します。
犬と猫と心地よく暮らす工夫
築50年以上の借家で、5匹の犬や猫とにぎやかに暮らす森田めぐみさん。DIYを駆使することで、動物にも人にも心地よく、楽しい空間をつくり上げています。
「既製品のキャットタワーやステップは高いし、わが家のインテリアには合わず、手づくりすることに。拾った枝や安い木材でつくったものなら、かまれたり、壊されたりしても惜しくありません」
動物との暮らしは楽しい反面、お世話に手がかかるのも事実。
「手放しですすめられるものではないけれど、絶対的な信頼を寄せてくれる彼らから、大変さ以上にたくさんの幸せをもらっています」
●森田さんちの犬や猫たち
森田さんの家で暮らす5匹の犬や猫を紹介します。
<レイル(10歳・オス)>
甘えん坊のゴールデンレトリバー。8年前、森田家の玄関先に置き去りにされていたのを保護。
<アオ(5歳・メス)>
ちょっぴり怒りん坊。家族が猫アレルギーを発症した人から引き取ることに。
<ハル(5歳・メス)>
アオと姉妹。困り顔がチャームポイント。明るく気のいいタイプで、お客さんにも社交的。
<もじゃ美(2歳・メス)>
近所で生まれたばかりのところを保護。元気いっぱいに走り回って、アオに怒られることも。
<メイ(3歳・メス)>
通勤中、道の側溝に落ちていたのを森田さんが発見。人見知りのため、来客中はベッド下へ避難。
犬や猫が遊べる&くつろげる工夫
多頭飼いでもみんなが安心して過ごせるよう、DIYでそれぞれのお気に入りの居場所を用意。運動不足にならないための工夫もたくさん!
●扉に穴をあけて出入りを自由に
扉に「猫ドア」をつけたり、障子の一部をくり抜いたりして、猫たちが1階と2階を自由に行き来できるように工夫。
「行動範囲が広がるので、猫たちもストレスがたまりません」
●かもいに板をつけてキャットウオークに
かもいに沿って板で足場をつけ、ぐるりとリビングを一周できるキャットウオークに。壁にはカプセル型の猫ベッドも。
「抜けをよくしたくて、かもいの上の壁は自分で撤去しました」
●外が見えるように障子に窓を取りつけ
リビングの障子は、破れても惜しくないポリカーボネート板をはりつけて窓に。「高いところにのぼれないレイルも外を眺められるよう、いちばん下の段だけは透明なプラスチック板です」
●お昼寝場所を快適にする
自由に動き回れる猫と違って、犬は動ける範囲が限られているため、リビングの床が主な居場所。「暑い夏でも快適に過ごせるように、畳からフローリングにはり替えました」
●お気に入りの場所をそれぞれつくる
各自のお気に入り場所にクッションやベッドを設置。
「ワークスペースには300円で買ったベッドを置きハルの定位置に。アンティークの『こね鉢』もベッド代わりに活用」