今年初戦の佐賀記念を制したバーデンヴァイラー(c)netkeiba.com

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 7月17日(月)に盛岡競馬場で行われるマーキュリーカップ(3歳上・JpnIII・ダ2000m)。副称には岩手競馬の名馬を冠して「メイセイオペラ記念」と付けられている。

 秋のGI/JpnIに向けて上がり馬と既存戦力が激突する一戦。メイセイオペラ自身も98年の当レースをステップに大きく飛躍し、秋にはGIタイトルを獲得している。発走予定日時は17日(月)の18時15分。主な出走予定馬は以下の通り。

■バーデンヴァイラー(牡5、栗東・斉藤崇史厩舎)

 半姉にBCディスタフ覇者マルシュロレーヌ、近親にはナミュール、ラヴェルなど活躍馬が多数いる良血馬。昨年のマーキュリーCで重賞初制覇を飾り、その後も佐賀記念1着、名古屋大賞典3着と、地方のダートグレード競走では安定した走りを見せている。前走の目黒記念は芝のレースなので度外視。得意の地方ダートに戻って、巻き返しと連覇に期待だ。

■ウィルソンテソーロ(牡4、美浦・小手川準厩舎)

 芝では結果が出なかったが、ダートに転じて4連勝でOP入り。昇級初戦の名古屋城Sでは5着だったが、続くかきつばた記念では、フェブラリーS4着のドライスタウトとの接戦を制して勝利。キタサンブラック産駒では初のダート重賞制覇となった。今回は500mの距離延長になるが、1800mでも勝ち星を挙げており心配無用。重賞連勝を目指す。

■テリオスベル(牝6、美浦・田島俊明厩舎)

 昨年春に準OP、OPと連勝すると、マーキュリーCでも2着に好走。その後は牝馬のダートグレード競走を中心に出走を重ね、11月のクイーン賞で待望の重賞初制覇を飾った。その後は川崎記念4着、ダイオライト記念2着など牡馬の一線級相手でも差のない競馬。前走の平安Sは淡々としたペースでハナに行けず大敗したが、自分の型に持ち込むことができれば巻き返せる。

■ヴァケーション(牡6、岩手・畠山信一厩舎)

 以前は川崎に所属し、19年の平和賞と全日本2歳優駿を制したほか、20年には秋の鞍を勝利するなど全国区で活躍。その後は岩手に本拠地を移し、転入2戦目のシアンモア記念で久々にタイトルを獲得した。昨年のマーキュリーCは単勝228倍の伏兵評価を覆して3着。今年は前哨戦のみちのく大賞典を8馬身差で圧勝しており、昨年以上の勢いを持って挑む。

 そのほかにも21年のシリウスSと22年のみやこSを制したサンライズホープ(牡6、栗東・羽月友彦厩舎)、しぶとい逃げ脚で健闘続くメイショウフンジン(牡5、栗東・西園正都厩舎)などが出走を予定している。