外為サマリー:一時133円90銭台に軟化、米金利の低下が重荷

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 25日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=134円29銭前後と前日の午後5時時点に比べて7銭程度のドル高・円安となっている。

 24日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=134円24銭前後と前週末に比べて10銭弱のドル高・円安で取引を終えた。日銀の早期政策修正思惑の後退などから一時134円73銭まで上伸したが、4月のダラス連銀製造業景況指数が悪化したことが重荷となり伸び悩んだ。

 低調な米経済指標を受けて米長期金利が低下しており、この日の東京市場はドル売り・円買いが先行。新たなドル買い材料に乏しいなか、朝方には133円98銭まで下押す場面があった。ただ、きょうはゴトー日(5のつく日と10のつく日)で国内輸入企業などのドル需要が意識されやすく、ドル円相場は売り一巡後に持ち直す動きとなっている。一方、ユーロの上げが目立っている。前日に独Ifo経済研究所が発表した4月の企業景況感指数で景気の底堅さが示されたほか、欧州中央銀行(ECB)のシュナーベル専務理事が「5月の理事会で0.50%の利上げが決定される可能性は排除できない」と述べるなどECB高官のタカ派的な発言が相次いだことが買い手掛かりとなっているようだ。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.1059ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0070ドル強のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=148円52銭前後と同1円00銭強のユーロ高・円安で推移している。

出所:MINKABU PRESS