横山裕 母親が突然死、弟が記憶喪失…朝ドラ好演の陰にあった“壮絶半生”
金髪のイケメンは憔悴し、雨がたたきつける地面に倒れ込むーー。関ジャニ∞・横山裕(41)の朝ドラらしからぬ凄絶な演技が大反響を呼んでいる。
NHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』で横山が演じるヒロインの兄・悠人。インサイダー取引の疑惑が持ち上がり一時は自暴自棄に陥ったものの、家族に支えられ立ち直ることができた。
「これまでインパクトの強いシーンはあまりなかった『舞いあがれ!』だけに、第19週は終盤に向けたいいアクセントになりました。
バラエティの印象が強い横山さんですが、俳優としても著名な監督や脚本家の作品に数多く出演しています。事務所の先輩の二宮和也さんから学んだこともあります。
横山さんだから悠人はここまで深みのある人物になったと、局内でも好評です」(NHK関係者)
横山本人も手ごたえを感じたようで、2月9日の会員制ブログでは共演者への感謝とともに、個人的な感傷を綴ったという。
「父の仏壇の前に座ったシーンでは、実母と重ねて涙が止まらなかったそうです。“オカンが見守ってくれた”といった思いが明かされていました」(スポーツ紙記者)
朝ドラでは悠人の父が心筋梗塞で亡くなったが、横山の実母も’10年に虚血性心疾患で急逝している。実人生での思いが、熱演に生かされたようだ。
「横山さんは3歳のときに両親が離婚しました。その2年後に母親と再婚した相手の姓が“横山”でした」(芸能関係者)
義父と母の間には弟が2人生まれたが、新生活は怒号や泣き声が絶えないものだったという。横山は中学卒業後に建設会社に就職。肉体労働に従事した。前出の芸能関係者が語る。
「ジャニーズ事務所には母親が履歴書を送り、中学3年生から所属しています。横山さんはデビュー時からハングリー精神が強く、関ジャニ∞として売れてからも、周囲に“もっと仕事が欲しい!”と訴えるほどでした」
しかし、母は横山の全国ツアー中に50歳の若さで亡くなってしまう。さらに、母の死でショックを受けた弟が、記憶喪失になってしまった。
「横山さんの母親と義理の父はすでに離婚していたため、弟2人の面倒を横山さんがみることになりました。異父兄弟ですが、強い絆で結ばれているようですね。
その後、上の弟さんは徐々に記憶も戻り結婚、下の弟さんは勉強して税理士になられたそうです」
韓流ドラマも顔負けの壮絶半生。それでも横山は“家族の絆”を信じ続けたという。’19年に放送されたNHKスペシャルではこのように語った。
「やっぱり家族ってきれいごとだけじゃ絶対ないし。本当に大変なことたくさんあったし。でもなんか、それを超える幸せがあるんでしょうね」
横山と朝ドラの悠人、それぞれが“新しい幸せ”と出合うことを願ってやまない。