マツダに50年…ロードスターアンバサダーが小学生にメッセージ「夢なき者に喜びなし」
マツダに50年務めるロードスターアンバサダーが三原市の小学校で子どもたちに夢について最後のメッセージを送りました。
マツダ ロードスターアンバサダー 山本修弘さん「夢を持ってるって人います?わぁすごいですねびっくり」
三原市の本郷西小学校の6年生に「夢」について話す一人の男性。自動車メーカーマツダの魅力発信を担うロードスターアンバサダーを務める山本修弘さんです。これまで県内外の教育機関などで100回以上の授業を行ってきたといいます。
しかし10日にマツダを退社するためこれが最後の授業になります。
山本修弘さん「私の夢は世界一の車を作ることだったんですね」
1973年にマツダに入社し、ロータリーエンジン研究部に配属された山本さん。それは中学生時代の夢を叶えた瞬間だったといいます。
山本修弘さん「(中学生時代に)広島で世界初のロータリーエンジンを作った。将来広島の東洋工業に行って今のマツダのことですけどね、ロータリーエンジンを作るんだってということを心に誓った」
入社後はル・マン24時間レースで開発に関わったロータリーエンジンを使い、日本車として初優勝を遂げます。2016年には開発を担当していた4代目ロードスターが「ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー」と「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。
マツダに入社してからも次々と夢を叶え続けてきました。
マツダ ロードスターアンバサダー 山本修弘さん「夢なき者に喜びなしっていうメッセージを最後に子どもたちに伝えたかった。まわりに自分の夢を語ることによって本当に自分がそれに向かって進まなくちゃいけないっていう大きな後押しになります」
山本さんの最後の言葉を聞いた小学生は…
小学6年生「ぼくの夢はプロゲーマーになることです。なるにはいろいろ勉強とか人との関りを大事にしたほうがいいと思いました」
惜しまれつつもおよそ50年務めたマツダに別れを告げる山本さん。退社後のセカンドライフについて聞きました。
マツダ ロードスターアンバサダー 山本修弘さん「50年が本当ロータリーのこと、ロードスターのことで一生懸命歩んできました。子どもたちみんなにあなたの夢はなんですかって大きなこと言って、山本さんは退職したらなにもしないですかって言われたらそれは立場ないんで、新しい夢を追いかけるようにしたいと思います」