(写真・時事通信)

 12月13日配信の「文春オンライン」に、元日本代表FWで、現在はサッカー解説者として活躍する城彰二氏が登場。その“毒舌”ぶりが話題を呼んでいる。

 カタールW杯での日本代表の戦いをどう評価するのか、城氏の見解をサッカーファンならぜひ聞きたいところだろうが、想像以上の酷評に嫌悪感を抱いた人も少なくないようだ。

「記事内で、城氏はドイツ、スペインの強豪国を撃破してW杯ベスト16入りに導いた森保一監督を『50点』と採点しています。ベスト8の目標を達成できなかったことに『大きなマイナス』とダメ出し。采配についても『疲れてきた選手を入れ替えて終わり』『正直、全然評価していません』と一刀両断しています」(スポーツライター)

 森保監督の去就が注目されている最中であり、一部では日本サッカー協会が続投オファーを出すとの報道も。また、森保監督もその場合は受諾する意向をテレビ番組で明言している。

 もちろん、城氏は続投に大反対。「次の監督」としてクロップ(リバプール)、グアルディオラ(マンチェスター・シティ)、シメオネ(アトレティコ・マドリード)という、3人の名将の名前を挙げている。

「W杯では、元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏の解説やコメントが、かつてのセルジオ越後氏並みに辛らつだったことが記憶に新しいですが、こと森保監督批判については、城氏が急先鋒。これまでも『4年前に就任したときのコンセプトは今あるのか、というとない』『選手の話を聞きすぎる』『4年間で攻撃の積み上げが何もない』と言いたい放題でした。メンバー発表の際には、自身のYouTubeチャンネルで『川島永嗣って、いらないでしょ』『攻めるつもりがないんでしょうね』とあきれかえった態度を取り、森保監督との不仲説が飛び交ったほどでした」(前出・スポーツライター)

 城氏の「文春オンライン」を紹介した記事のコメントには、

《森保さんのほうが先輩だと思うんだけど、一貫して批判してるよね》

《こんな現実味のない3人の監督の名前だすなんてとんだ卑怯者だわ》

と、ネガティブな反応が目立つ。

「それでも、城氏が指摘しているように、森保監督はアジアカップ、オリンピック、W杯と目標を達成したことがないのも事実。ネット上のコメントを見る限り、交代論に対しては『城氏は嫌いだが正論』という声も多いようです。こういうタイプの解説者も必要だとは思いますが、城氏の発言は辛らつすぎて、テレビに呼ばれることは少なそうですね」(前出・スポーツライター)

 日本が初のW杯出場を果たした1998年フランス大会では、3戦全敗に終わった。代表メンバーだった城氏はバッシングを浴び、空港で水をかけられたことも。そんな自身の過去を思い出して、つい厳しい口調になってしまったのだろうか。