ヤクルト連覇!主砲・村上の「鬼メンタル」の理由とは

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 優勝マジックを「2」としていたヤクルトは25日のDeNA戦(神宮)に1ー0と勝利。最後はルーキーの丸山がサヨナラ打を放ち、チームにとっても1992、93年以来、29年ぶりのリーグ連覇を決めた。

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 0ー0で迎えた9回一死二塁。一打サヨナラの場面でこの日途中から右翼守備についていたドラフト2位ルーキーの丸山が、左中間を破る適時二塁打をマーク。新人選手のサヨナラ打による優勝決定は史上初の出来事となった。「自分でも打つとは思っていなかった。チームの優勝にも貢献できたので本当に良かった」と丸山。

 万感の思いで高津監督が神宮の空を7度舞った。苦しかったシーズンを振り返るかのように、涙をこらえきれない主将の山田を村上がそっと抱きしめたのも印象的なシーンとなった。

 そして何よりも、若き主砲・村上宗隆内野手(22)の存在感が際だつシーズンとなった。今季はここまで日本選手最多の55号をマーク、日本記録となる5打席連続弾、令和初の三冠王を目指すなど、そのバットでチームを牽引。他球団を寄せ付けなかった。

 活躍の原動力となっているのは「鬼メンタル」にもある。優勝会見では現在9試合連続40打席ノーアーチと、13日に55号を放って以来足踏み状態が続いている自身の本塁打記録について問われると

「まだ(シーズンは)終わっていないので、もっともっとプレッシャーかけて押しつぶすぐらいプレッシャーをかけてもらいたい」とキッパリ。

 笑顔を交えながら、こう続けた。

 「記録との戦いもありますけど、そこに挑戦できるのは今、僕しかいないので。挑戦できることに幸せを感じながら。色々なプレッシャーもありますけど、自分ならできると信じて頑張りたい」と記録更新に意欲を示した。

 村上の気持ちの強さにはこんな声も上がる。

 「大きな結果を残す選手に総じていえることだが、プレッシャーを喜びにかえて、しっかり受け止める選手は伸びる。加えてフォア・ザ・チームの精神を強く持っていること。この2つのポイントを村上は兼ね備えており、今季の飛躍につながったともいえます」(放送関係者)

 レギュラーシーズンは残り6試合。今度は「記録との戦い」に臨む村上の打席に再び注目が集まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]