地震の揺れを可視化する無料ツール「JQuake」の使い方 緊急地震速報や津波警報も表示できる頼もしいアプリ

写真拡大 (全7枚)

地震が多発する日本では、テレビやネットニュースだけに頼らず、できるだけ早く地震の情報を入手したいという人は多いだろう。

毎日、パソコンで作業しているなら、今回紹介する「JQuake」は最適なツールだ。
自分や家族、あるいは遠く離れて暮らしている家族や友人・知人のためにも、ぜひインストールして活用したい。


●JQuakeの使い方と設定
大きい地震が発生するとテレビやネットなどのニュースサイトで速報が流れる。大きい揺れが予想される場合は、地震発生直後に緊急地震速報がテレビや携帯電話に流されてびっくりすることも少なくない。

ただし、ニュースに流れない比較的規模の小さい地震は、じつは頻繁に発生している。
こうした規模の小さい地震も含めて、できるだけ広く地震の情報をリアルタイムに知りたいときおすすめなのが「JQuake」だ。

これは、NIED(防災科学技術研究所)の地震データ、Yahoo! JAPANの気象庁地震情報などの情報をまとめて、リアルタイムで提供するフリーソフトだ。
JQuakeのサイトからWindows版やMac版、Linux版のプログラムをダウンロードできる。


JQuakeのサイト(https://jquake.net/)。Windows版やMac版、Linux版が用意されている。


起動すると日本地図と直近に起きた地震が時系列で一覧表示される。
もちろん、地図は自由にドラッグして拡大/縮小できる。
地図上には、震度が数字や色で表示され、津波警報も表示できる。
地図上で右クリックすれば、表示するデータを切り替えることも可能だ。
また同メニューで[ホームビュー]を選択すれば、地図を起動時の状態に戻せる。

右側の地震一覧で地球のマークをクリックすれば、Yahoo! JAPANの該当する地震情報のページが表示される。もちろん、緊急地震速報や津波警報が発表された場合は、その情報もリアルタイムに表示される。

ウィンドウ左下には2つのボタンが並ぶ。左側は現在位置を中心に表示するボタンだ。
右側のボタンをクリックすると設定画面が表示される。
地図の表示方法、緊急地震速報の通知方法など、かなり細かいカスタマイズが可能となっている。


左側に日本地図、右側に発生した地震が時系列で一覧表示される。



地図を拡大すると、各地域の震度などの詳細情報を表示できる。



一覧で地球のマークをクリックすると、対応するYahoo! JAPANの地震情報のページが表示される。



地図を右クリックすると表示する情報を切り替えられる。



設定画面。表示方法や動作を細かくカスタマイズできる。


JQuakeの使い方は、基本的には表示しておくだけだ。
いつもパソコンで仕事をしている人なら、最も早くかつ幅広く地震情報を入手できるツールとなる。

なお、JQuakeは地震や日本への強い関心を持つ人が集まって開発されている。

フリーソフトなので無料だが、寄付も受け付けているようだ。

JQuake




井上健語(フリーランスライター)