Appleが2022年〜2023年に発表するとウワサされているVR/ARヘッドセット上で動作するOS「RealityOS」の商標が出願されていると判明しました。この商標出願はAppleの名前で行われておらず、別会社の名前で申請されていました。

RealityOS trademark hints at Apple's AR/VR headset - 9to5Mac

https://9to5mac.com/2022/05/29/realityos-trademark-related-to-apple-ar-vr-headset/

Apple’s RealityOS for rumored headset appears in trademark application - The Verge

https://www.theverge.com/2022/5/30/23147213/realityos-os-ros-trademark-apple-virtual-augmented-reality-headset

RealityOSの存在はこれまでにも示唆されており、2022年2月にはAppleがうっかりGitHubに公開してしまったリポジトリにその名前があったと報じられています。

AppleがVR/ARヘッドセット向けOS「realityOS」を開発中であると判明 - GIGAZINE



そして、ジャーナリストのParker Ortolani氏が、「RealityOS」が商標出願されているとTwitterで報告しました。



「RealityOS」を商標出願したのはAppleではなく、「Realityo Systems LLC」という企業で、2021年12月8日にブラジルで申請されていました。Ortolani氏によれば、Realityo Systems LLCという企業は公には存在せず、Appleが自身の関与を隠すために使用しているシェル企業である可能性を示唆しています。さらに、RealityOSのロゴは、Apple独自のフォントであるSanFranciscoを用いていたとのこと。



加えて、Realityo Systems LLCがウガンダやウルグアイなどでも「RealityOS」の商標を出願していたことも明らかとなりました。



これまでAppleは「Yosemite Research LLC」という社名でYosemite、Big Sur、Montereyなど、macOSのコードネームを商標登録していた前例があります。そのため、AppleがRealityo Systems LLCという企業名でRealityOSの商標を登録しているのは不自然ではないといえます。

さらに、このRealityOSの商標はアメリカ特許商標庁への国際商標出願の期限に「2022年6月8日」を定めていました。この2022年6月8日は、Appleの開発者向け会議であるWWDC 2022の開催予定日の2日後です。これも、Yosemite Research LLCがMontereyの商標を登録したのがWWDC 2021の2日前だったことを考えると、いつも通りのAppleの動きだと考えられます。

このことから、2022年6月6日のWWDC 2022でついにVR/ARヘッドセットの詳細、あるいはそれに搭載されるRealityOSについて何らかの発表があるのではないかとみられています。