『ちむどんどん』視聴率が急降下…暢子の上京宣言、借金問題など相次ぐ“唐突展開”に視聴者困惑

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※この記事では一部、ドラマ本編の内容に触れています。

黒島結菜(25)がヒロイン・比嘉暢子を演じるNHK連続テレビ小説『ちむどんどん』。

各スポーツ紙によると、5日に放送された第19話の視聴率は平均世帯視聴率が14.2%(関東地区)を記録。平均個人視聴率は7.9%だったという。前作『カムカムエヴリバディ』終了後の4月11日にスタートした本作。5月9日から第5週目に突入するが、視聴率が低下の傾向にあるようだ。

「本作は、沖縄本土復帰50周年を記念して制作されたドラマです。初回放送では16.4%を記録し、『カムカム』の初回放送時より0.3ポイント上回りました。第5話では、現時点での最高視聴率17.0%を記録。好発進だったのですが、第3週目あたりから失速してしまい、4日放送回では13.6%まで落ち込みました」(スポーツ紙記者)

アメリカ統治下の沖縄本島北部・やんばる地域を舞台に、物語が始まった本作。父の死後、母や兄妹と支え合いながら育った暢子は、沖縄の本土復帰とともに上京。料理人を目指し、自らの道を切り拓いていくストーリーだ。

第4週(5月2日〜6日)では、暢子は高校の料理部に“助っ人”としてヤング大会に参加。部員たちと試作して選んだシークワーサー麺で作る「やんばるそば」の店を出店し、優勝を目指す。

暢子たちの店が繁盛ぶりを見せるも、ライバル校のリーダーが大会のスポンサー会社の令嬢だという“忖度”から場所移動を余儀なくされてしまう。さらに、暢子たちのチームの部員が出汁の入った鍋をひっくり返してしまい、そばを作ることができなくなってしまった。

だが、暢子は大会に来ていた妹・歌子(上白石萌歌)から渡されたシークワーサーを齧り、洋食風にアレンジした「やんばるナポリタン」をひらめく。機転が功を奏して、暢子たちは優勝。表彰台でマイクを握った暢子は、就職活動でくすぶっていたことに触れ、こう表明したのだった。

「うちは、レストランで働きたい! 東京に行って、料理人になりたい! コックさんになりたい! やりたいこと見つかりました! たった今、見つかりました!」

泣き笑いしながら高らかに宣言した暢子だが、放送終了後に朝ドラのストーリー展開に疑問を呈す視聴者たちによるハッシュタグ「#ちむどんどん反省会」がTwitterでトレンド入りする事態に。《個人的に面白いです!》《最終回まで楽しみ!》との声が上がる一方で、“色々と唐突すぎる”と難色を示す視聴者も。

《作った事もない、ナポリタンをぶっつけ本番で作り上げて成功させてしまうミラクル。。》
《いろんなことをあの会場だけで進めようとしてるな。ナポリタンはどうした。話の順番間違えてないか?》
《地元の産業を盛り上げるためのイベントの締めのスピーチで「東京に行きたいってわかりました!」と言われても》
《料理人になりたいのはわかるんだけど、なぜ東京でっていうのが無理矢理感あるなー》

■相次ぐ比嘉家の“謎”

このような冷ややかな声が上がるのは、“置き去り”を感じる視聴者も少なくないからだという。テレビ誌ライターは言う。

「これまで実家で炊事を担当してきた暢子は、主に郷土料理を振る舞うシーンが描かれてきました。ですが、ナポリタンのような洋食を調理するシーンは今回が初めて。就職地に東京を挙げた暢子ですが、すでに沖縄にある食品会社の面接を受けており、イベントに訪れていた会社の人事課長も“暢子を採用したい”との意向を示していました。確かに暢子は幼少期に、東京からやってきた少年と交流を深めました。ですが、高校生になった暢子が東京へ思いを馳せるシーンもほぼなく、唐突なストーリー展開に映った視聴者も多かったようです」

さらに視聴者の“もやもや”は、他の兄妹にも及んでいるようだ。

「音楽教師の下地響子(片桐はいり)は、何度も歌子を追いかけ回しています。歌子の歌声に惚れ込んだ下地は、ついに比嘉家に乗り込み、歌子にヤング大会に出場するよう訴えました。ですが結局、歌子は大会に出場せず、当日も下地と“追いかけっこ”をしていたのです。

また、借金を抱えるほどの生活苦だった比嘉家では、暢子は幼少期に兄妹たちと離れ離れになりかけました。その後、暢子や歌子は高校に通い、長女の良子(川口春奈)も短大を卒業して教師に。借金の返済シーンが描かれないまま子供たちが進学したこともあり、視聴者の間では“借金はどうなった?”と話題になりました。さらに5日の放送回では長男の賢秀(竜星涼)が、親戚からも借りたお金を詐欺師に渡してしまいました。この先も“借金の謎”が明かされるかどうか、注目されるでしょう」(前出・テレビ誌ライター)

様々な“謎”に注目が集まる『ちむどんどん』。5週目以降は、どのような展開が待ち受けているのだろうか。