New Mac mini(concept)
Jon Prosser

これまでアップルがM1チップの後継プロセッサ「M2」を開発中であり、それを採用した13インチMacBook Pro等がまもなく登場すると予想されていました。今週9日の「Peek Performance」イベントでは結局のところ姿を現しませんでしたが、そのM2チップと「M2 Pro」チップを搭載した2種類の新型Mac miniが開発中との噂が伝えられています。

今回の噂話は、米9to5Macが情報筋からの話として報じていることです。以下、2種類の次期Mac miniについての詳細な説明です。

M2 Mac mini

新型Mac miniのコードネームは「J473」であり、MacとiPad用に開発された次世代エントリーレベル(低価格帯)チップ「M2」チップを搭載する予定とのこと。M2チップが2020年秋に登場したM1以来、アップルのMシリーズチップにおける初の主要アップグレードになるとの見通しは、以前からの噂とも一致しています。

内部的には「Staten」(これは台湾サプライチェーン情報とも符合)と呼ばれるM2は、現行のA15 Bionicをベースにしているそうです。ちなみにM1はA14 Bionicをベースにしており、「その時点での最新iPhone用SoCを基礎とする」流れを汲んでいるようです。

M2はM1と同じく8個のCPUコア(4つの高性能コアとと4つの効率化コア)を搭載しつつ、GPUはより強力な10コアを搭載(M1は7〜8個)するとのこと。ここまではBloomberg報道の再確認でもありますが、高性能コアの開発コード名は「Avalanche」、高効率コアは「Blizzard」との新情報も付け加えられています。

このM2 Mac miniの開発は完了に近づいており、「発売日は今年(2022年)後半に発表される予定」と少し遠回しな表現がされています。もしかすると、実際の発売は2023年に持ち越されるのかもしれません。

M2 Pro Mac mini

9to5Macの情報筋によると、アップルはM1 ProとM1 Maxチップを搭載した現行Mac miniのハイエンド版を投入する計画があったものの、Mac Studioのために廃棄されたのだろう、とのことです。強化版Mac miniは何度も噂されており、予想レンダリング画像まで公開されていました。

それとは別に「M2 Pro」チップを搭載した新たなMac mini(コードネーム:J474)が開発中だそうです。現行のM1 Proが10コアCPUであるのに対して、8つの高性能コア+4つの高効率コアの合計12コアCPUを搭載した製品が準備中とのことです。

その一方で、「M2 Max」または「M2 Ultra」チップを搭載したモデルを出す予定はないとのことです。そちらはMac Studioの後継機に取っておかれる可能性も憶測できそうです。

最近Bloombergは「アップルが5月か6月に、もう1回Macをリリースする準備をしている」と伝えるとともに、「M2」を最新のmacOSベータ版で複数のMacモデルでテストしているとも報じていました。今度こそMac miniや13インチMacBook Proの新型が、お手ごろ価格で登場するのかもしれません。

Source:9to5Mac