工事の規制車線に突っ込む車続出 東京湾岸道路で夜間の1車線通行 規制範囲広げ安全確保
危険と隣り合わせな工事作業員、抜本的な安全対策は。
真ん中の車線を規制したら突っ込む車が続出
国道357号(東京湾岸道路)の橋梁補修工事で、規制車線にクルマが突っ込む事例が相次いでいることから、車線規制のあり方が見直されています。
江戸川左岸高架橋の補修工事現場。車線規制範囲にクルマが突っ込む事故が相次いだ(画像:千葉国道事務所)。
当該箇所は国道357号の海側(西行き)、江戸川左岸高架橋(千葉県市川市)の老朽化に伴う橋梁補修工事現場です。上空には外環道と首都高・東関東道が交わる高谷JCTのランプが折り重なっています。
ここでは2022年1月以降、片側3車線の真ん中を規制して昼間の作業を行っていたところ、通行車両の工事規制帯への衝突事故が複数件発生したといいます。
このため、1月28日から緊急的に右側車線も規制し、左側1車線通行による作業に切り替えたそう。しかし交通状況を踏まえ1月31日より、「5時〜21時は真ん中1車線規制」「21時から5時は真ん中と右の2車線規制」にしたそうです。夜間は交通量が減少し走行速度が上昇するため、規制範囲を広げ衝突事故を抑制する狙いです。
所管する千葉国道事務所は、「現在、交通への影響が最小限となるよう、施工計画を見直しているところですが、やむを得ず、昼間2車線規制の必要が生じた場合は、改めてお知らせ致します」としています。