クリスマスにも♪究極においしい唐揚げの作り方【料理家 りなきっちんのお助けレシピ #4】

第4回のテーマ:衣ザクザク!唐揚げ

こんにちは!macaroni 料理家のりなきっちんです。この連載では、節約、時短、簡単レシピに目がなく、いつもの食材をいかにおいしく変身させるかばかり考えている私が、「簡単でめちゃくちゃおいしい=究極レシピ」を毎月紹介しています。

もうすぐクリスマス!そこで、今月は唐揚げの作り方を紹介します。唐揚げといえば、「みんなの好きなおかず」に必ずといっていいほどランクインする超人気メニュー。私も、母の作る唐揚げが大好きです!おうちで作る揚げたての唐揚げは、最高ですよね~♪

今回は揚げたてはもちろん、冷めてもおいしく食べられる作り方をご紹介します!これからのパーティーシーズンに、ぜひ作ってみてくださいね。

ここが究極!私の唐揚げ

調理時間:25分

手間がかかって面倒なイメージの唐揚げをスピーディーに!それでいておいしく作るレシピを考えました。漬け込み時間もグッと短くしたので、思い立ったときにすぐに作れますよ。

しょうがとにんにくは手軽にたっぷり!

にんにくとしょうがのすりおろしをたっぷり入れるのが一般的な唐揚げレシピだと思うのですが、このレシピでは潔くチューブを使います!

生をすりおろしたほうが風味はいいのですが、なんといっても面倒臭い(笑)。その点チューブならあっという間です。手に匂いが残って2、3日気になる……なんて困ったことにもならずに済みますよ。

ただし、チューブは生と比べると風味が弱いので、大さじ1杯ずつたっぷり加えます。足りない旨味はほかの調味料で補いますよ。

粉はダブル使い!

唐揚げの衣には、薄力粉、片栗粉、コーンスターチ、米粉などいろいろな選択肢があります。粉の種類以外にも何種類使うのか、複数組み合わせるのか、配合はどうするのかなど、レシピは無限大に考えられます。

しかし、いろいろな粉を使って少しずつ配合を変えながら作ってきた結果、薄力粉と片栗粉のダブル使いがベストという結論に辿り着きました。まず小麦粉をはたいて、その上から片栗粉を付けますよ。

薄力粉は溶けにくく、下味の水分を吸って逃さずに鶏肉にまとわり付いてくれます。また、たんぱく質のグルテンが頑丈な網目構造を作るので、しっかりした歯応えのある固い衣になるんです。

一方の片栗粉はでん粉が作る壊れやすい網目構造なので、サクッと軽い食感の衣に仕上がります。このふたつの特性を活かし、ダブル使いでカリッとザクっとなる仕上がりを目指します。

ズボラ二度揚げでカリッと!

唐揚げは二度揚げすると、やわらかくジューシーでカリッとした食感に仕上がります。

一般的な二度揚げは、唐揚げを一度油から取り出して休ませ、油を高温にして再び揚げますよね。でも、唐揚げをあっちこっち移動させたり休ませたりすると、手間と時間がかかると感じませんか?なので、私はひとつのフライパンの中で完結させてしまいます!

まずは低温でじっくり揚げ焼き。そのまま火力を強火にして高温状態を作り、カリッと色よく仕上げます。口の広いフライパンで揚げ焼きにすると、何度も揚げる必要なく一度にすべて作れますよ。

材料(3~4人分)

・鶏もも肉……2枚
a. しょうが(すりおろし)……大さじ1杯
a. にんにく(すりおろし)……大さじ1杯
a. 酒……大さじ2杯
a.しょうゆ……大さじ3杯
a. 鶏ガラスープの素……小さじ2杯
a. 砂糖……小さじ1杯
a. ごま油……小さじ1杯
・片栗粉……大さじ6杯
・薄力粉……大さじ4杯
・サラダ油……適量
・グリーンリーフなど葉物……適量
・レモン……適量

作り方

1. 鶏肉を切る

鶏肉の全面にフォークを刺します。次にキッチンばさみで皮と身の間の余分な脂肪を切り取り、1枚を8等分にします。

フォークで穴を開けることで肉の繊維が崩れ、やわらかくなります。また、調味料が染み込みやすくなるので、ジューシーに仕上がりますよ。この唐揚げは、下味の漬け込み時間が短いので、吸わせやすくするためにもしっかり穴を開けてください。

脂身は肉特有の臭みを感じたり、口当たりが悪くなったりすることに繋がるので取り除きます。キッチンばさみを使うと簡単に取り除けて楽チンですよ。

2. 鶏肉に味を付ける

ポリ袋に鶏肉を入れて(a)をしっかりもみ込み、10分ほど置きます。

生のしょうがとにんにくに比べると足りない旨味は、鶏ガラスープの素、ごま油で補います。砂糖は、保水効果が期待できることと、しょうゆの角を取ってまろやかに仕上げてくれるので隠し味で少し加えます。

漬け込み時間は10分でOK!漬け込めば漬け込むほどおいしくなりそうな気がしますが、塩分は脱水効果もあるため、長時間漬けすぎると味が染み込む代わりに水分が抜けて硬くなってしまうのです。なので、短時間で水分を維持させつつ、グッと味を染み込ませます。

3. 粉を付ける

別々のポリ袋に薄力粉と片栗粉を入れて、鶏肉にしっかりとまぶします。

空気と一緒に口を閉じ、上下に振ると満遍なく効率よくまぶせます。全体的に白っぽく、粉気が残る様子になればOKです。下味の袋に粉を入れると、残った水分まで吸って剥がれやすい衣になってしまうので、粉は別の袋に用意して鶏肉を加えてくださいね。

4. 油で揚げる

フライパンにサラダ油を0.5cmほど入れて中火で低温(160℃)に熱し、鶏肉を入れます。時々上下を返しながら5~6分揚げます。両面の衣が硬くなったら、強火にして油の温度を高温(180℃)に上げて2~3分ほど揚げます。

唐揚げに適した温度は160℃から190℃の間くらい。油の温度が低いうちに入れてしまうとカリッと仕上がらないので、しっかり見極めるのが大事です。低温(160℃)は、油に菜箸を入れてみて、菜箸の先端から細かい泡が静かに上がってくる状態です。一方の高温(190℃)は菜箸全体から勢いよく泡が上がってきます。

揚げ物がベチャっとなってしまうのは、油の温度管理に問題がありますよ。カリッとさせるには、衣の中の水分を蒸発させて抜くことが大事です。

5. 盛り付ける

カリッと揚がったらしっかりと油を切り、器に盛り付けます。グリーンリーフやレモンを添えて揚げたてをどうぞ♪

衣がザックザク。時短で作る究極の唐揚げ