小1女児殺害事件から16年 通学路の安全守る地域の活動 広島
安芸区で小学校1年生の女子児童が下校中に殺害された事件から22日で16年がたちました。
通学路の安全を守るため保護者らが見守り活動を行っています。
毎年この日に開かれる矢野西小学校の「安全・祈りの会」。
今年も新型コロナ対策のため校内放送を使って行われ、児童らはそれぞれの教室で冥福を祈りました。
矢野西小学校6年 中谷杏胡さん「絶対に忘れてはいけない悲しい1日でもありますし、もう二度とこのようなことがないように深く考えないといけない1日でもあります」
矢野西小学校6年 西原義豊くん「長い年月が経つとどうしても記憶が薄れてしまうことがあるので、低学年にこういう悲しいことがあったということをしっかり伝えないといけないと思いました」
16年前、この小学校に通っていた当時1年生の木下あいりさんが下校途中にペルー国籍の男に連れ去られ殺害される事件が起こりました。
事件をきっかけに矢野西小学校では毎日保護者やボランティアによる登下校中の見守り活動が行われています。
矢野西小学校 筒井順也校長「この事件をきっかけに子どもたちの命を守ろうという機運は高まってきていると思いますが、それでもまだなお子どもたちが被害にあうということがゼロになっていない」
県警によりますと県内では、今年中学生以下の子どもが声をかけられたり盗撮されたりする被害が少なくとも886件発生。
その半数は、放課後の時間帯と重なっているということです。
県警減らそう犯罪情報官 池岡晴樹警部「子ども対象の声かけ事案などについては下校中に多く発生していますので、地域の方がその時間帯に少しでも買い物であるとか散歩であるとか地域で見る目というのを増やしていただくことも大事」