りんご酢×フルーツでお店の味!「魚介とグレープフルーツのマリネ」【ミシュランシェフのお酢活用術#2】

フルーティーでさわやか!魚介とグレープフルーツのマリネ

11月の毎週金曜日連載「ミシュランシェフのお酢活用術」では、お酢を使った一品料理をシェフに紹介してもらいます。

第二回は、りんご酢を使った「魚介とグレープフルーツのマリネ」。

レシピを教えてくれたのは、東京 広尾にある「au deco(おでこ)」の掛川シェフです。

「味の構成では、酸と苦みと甘みのバランスが大事だと思っています。そのバランスを取るのに、お酢がとても役立つんです。特にフルーツ酢は、酸味に加えてフルーツならではのやわらかい甘みが特徴。

今回の『魚介とグレープフルーツのマリネ』は、フルーツ酢の甘みと酸味、グレープフルーツの甘みと酸味と苦み、パクチーの苦みのバランスがポイント。これらが魚介とうまく掛け合わさって、とてもおいしく仕上がります。

家庭で余りがちな、セロリの活用レシピとしてもおすすめです」

材料(1~2人前)

あさり……8個
えび(ブラックタイガー)……3尾
いか……1/4杯(約20g)
セロリ……1本(約50g)
パクチー……1束
オレンジ……1/2個
グレープフルーツ……1/2個
ドライトマト……20g
にんにく……3g
コリアンダーシード……小さじ1/2(約1g)
りんご酢……60cc
白ワイン……50cc
オリーブオイル(魚介グリル用)……30cc
オリーブオイル(仕上げ用)……20cc
塩……小さじ1杯弱(約4g)

作り方(6ステップ)

1. にんにく、コリアンダーシード、セロリを入れて炒める

鍋に、にんにく、オリーブオイルを入れて火にかけます。少し置いて、にんにくの香りを出しましょう。その後、コリアンダーシードを加えます。

千切りにしたセロリを加え、しんなりするまで炒めます。

2. りんご酢と白ワインを加えて、魚介を炒める

1の鍋に、りんご酢と白ワインを入れ、アルコールを飛ばします。

あさり、いか、えびを入れ、全体に火が通るまで煮詰めます。あさりの口が開いたらOKです。

3. グレープフルーツとオレンジを、果肉と果汁に分ける

グレープフルーツとオレンジの皮をむき、半分は絞って果汁に、半分は果肉のまま残しておきます。

4. 魚介に果汁を加えて冷やす

3で絞った果汁を、2の鍋に入れ、すぐに火を止めます。その後、ボウルに移して、粗熱が取れるくらいまで冷やしておきましょう。

「フルーツのフレッシュさを残すために、果汁を入れたら火はすぐに止めてください」

5. 粗熱が取れたら、ドライトマト、果肉を加えて混ぜる

4で冷やしておいた魚介に、ドライトマト、グレープフルーツとオレンジの果肉、塩、仕上げのオリーブオイルを加えてしっかり混ぜます。

「作り置きする場合は、仕上げのオリーブオイルは食べる直前にかけてください」

6. パクチーと魚介を混ぜながら盛り付ける

パクチーと魚介をよく混ぜながらお皿に盛り付けて、完成です。

フルーツの甘みと酸味×魚介のだしが相性抜群!

フルーツの甘みとりんご酢の甘みで、とてもまろやかな味。魚介のだしがたっぷり染み出た汁は、そのまま飲めるくらいのほどよい酸味です。炒めたセロリは独特の臭みが消えて、とても食べやすい!これなら苦手な人でも克服できそうです。

コリアンダーの粒は、いわゆるパクチーの種。もちろん相性ばっちりで、粒の食感と葉のさわやかさが、とてもいいアクセントになっています。

「パクチーの代わりに、アンディーブ(チコリ)、トレビス、プンタレッラといった、少し苦みのある西洋野菜を使っても良いですね。手軽に玉ねぎでもOKです」と掛川さん。

次週は「ヤリイカのリゾット」を紹介

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