仏産チーズ「コンテ」がHISとコラボ。オンラインセミナーを開催

コンテ×HIS。オンラインセミナーを開催

「コンテ」は、フランスを代表する熟成ハードチーズです。添加物を一切使わない伝統的なチーズで、作られた季節や熟成期間などによって、ひとつひとつ異なり、複雑で限りなく豊かな風味を持っています。

コンテチーズ生産者協会が開催したオンラインセミナー「パリからチーズセミナー 季節違いのコンテを味わう!」では、パリのチーズ専門店「フロマジェリー ヒサダ」の店主でチーズ熟成士の久田惠理氏を講師に招き、コンテの多様性について紹介しました。

コンテを味わってみよう

今回オンラインセミナーでは初の試みとして、春夏秋冬、4つの異なる季節に作られたコンテと、同郷のジュラワインをパリの同店より事前に参加者に送付。当日、同店と中継で繋いでコンテの魅力を紹介しています。

まず久田氏が季節ごとのコンテの生産地の写真や市場での自身のコンテの仕入れの様子などを見せながら概要を説明。フランスでの認知度の高さについて、フランス人から「コンテを知らない人は林檎を知らない」と言われたエピソードを語りました。

コンテを比較テイスティングする時のポイント

1. 常温に戻す
2. 約1センチのスティック状にカット
3. 両端を手に取って2つに割り、断面のフレッシュな香りを嗅いでから口に入れる
4. 皮は通常は食べない

季節によって異なる味わい

冬作りのコンテ(2021年1月製造、8か月熟成)

牛が干し草を食べている冬の間に作られたコンテはアイボリー色。若いコンテは弾力があってミルクなど乳製品系の風味があり、飽きのこない味です。

秋作りのコンテ(2020年10月製造、11か月熟成)

よりまろやかで甘く、ナッティで濃厚な風味。草の香りも感じられ、食感もよりなめらかです。

春作りのコンテ(2020年5月製造、16か月熟成)

牛がフレッシュな草花を食べている時期に作ったコンテは、カロテンの影響で黄色味を帯びています。より凝縮したミルクの風味でアミノ酸の結晶のジャリジャリ感も感じられます。

夏作りのコンテ(2019年9月製造、24か月熟成)

華やかで複雑、濃厚な風味。香ばしいロースト系やスモーク系のグリルしたナッツの風味も出てきて、アミノ酸の結晶がより顕著に感じられ、余韻も長いのが特徴です。

おすすめの飲みものと食べ方

お酒のほかにも、そば茶やコーヒー、紅茶など

コンテに合う飲み物として、今回希望者に同梱した同郷のジュラワインのほか、日本酒やウィスキー、香ばしいそば茶、コーヒーやダージリンの紅茶を紹介しました。

和の食材とも相性抜群

また久田氏はコンテは和の食材とも合うとして、角切りにしておにぎりに混ぜたり、薄くスライスして卵おじやに入れたり、おつまみとしてスティック状にカットして蜂蜜と胡麻を塗したり、海苔を巻くなどさまざまな食べ方を提案しています。

コンテとの出会いを楽しんで

久保田氏はオンラインセミナーの最後に、「季節が違えば味が変わるし、同じ日に同じ場所で作られたとしても、コンテは一玉一玉味が違います。ですので、一期一会を大事に、その場でしか味わえないコンテとの出会いを楽しんでください。」と締めくくりました。

コンテはチーズ専門店だけではなく、スーパーなどでも気軽に購入することができます。ぜひ、実際にコンテを味わってみて、コンテのおいしさや多様性を感じてみてくださいね!